H-IIBロケット燃焼試験レポート 〜LE-7Aエンジン×2発の迫力を堪能 [ROBOT Watch]

先日の燃焼試験はプレス公開で行われたそうで、色々と資料が上がっていますね。 動画もあり。 液体酸素タンクは既に強度試験をパスしており、現在液体水素タンクの試験を準備中らしいです。 写真もありますが、一回り大きくなったタンクは壮観です。 H-IIBはHTVによる宇宙ステーションへの補給フライトのために開発が始められましたが、能力向上に伴って商業衛星のデュアルロンチも視野に入れている模様です。 まずH-IIAでの受注が課題ですが、能力的には当然考えられる話ですしね。

燃焼時間は55秒と、ほぼ予定通り(推進剤の搭載量が実機より少ないので、このくらいしか燃焼が続けられないのだが、エンジンで難しいのは起動と停止なので、定常時間は短くても試験に支障はない)。エンジンの燃焼圧力は、NO.1エンジンが約12.24MPa、No.2エンジンが約12.21MPaとなった。データとしては問題ない結果とのことで、今後は種子島でのH-IIB実機を用いた燃焼試験(CFT)を行なうことになる。

BFTは50秒前後と短い燃焼時間で行われましたが、これはタンク容量の制約によるものだそうです。 調べてみると、確かに過去に田代試験場で行われた燃焼試験は長くて100秒前後(=2基で50秒前後)でした。 

山之内秀一郎氏死去=H2A打ち上げに尽力 [時事]

山之内 秀一郎氏(やまのうち・しゅういちろう=元JR東日本会長、前宇宙航空研究開発機構理事長)8日午後8時42分、心不全のため死去、75歳。東京都出身。葬儀は近親者で済ませた。
東大工卒。56年日本国有鉄道(現JR)入社。副社長を経て96年から00年までJR東日本会長。同年7月に民間から初めて宇宙開発事業団理事長に就任した。
初の純国産大型ロケットH2の打ち上げに2回連続で失敗し、日本の技術力の危機と言われる中、トラブル対策に全力を尽くし、01年8月に後継機H2Aの初打ち上げを成功させた。03年10月に宇宙関係3機関が統合して発足した宇宙航空研究開発機構の初代理事長に就任したが、翌11月、政府の情報収集衛星2基を搭載した6号機の打ち上げに失敗。自身を含む役員6人を厳重注意処分とした後、04年11月に健康上の理由で退任した。(了)

在りし日の勇姿。

H-IIAロケット試験機1号機の打上げクイックレビュー [JAXA]

やっぱり体を悪くしておられたのですかね… 本当にお疲れ様でした、ごゆっくりお休み下さい。