H-IIBロケット燃焼試験レポート 〜LE-7Aエンジン×2発の迫力を堪能 [ROBOT Watch]

先日の燃焼試験はプレス公開で行われたそうで、色々と資料が上がっていますね。 動画もあり。 液体酸素タンクは既に強度試験をパスしており、現在液体水素タンクの試験を準備中らしいです。 写真もありますが、一回り大きくなったタンクは壮観です。 H-IIBはHTVによる宇宙ステーションへの補給フライトのために開発が始められましたが、能力向上に伴って商業衛星のデュアルロンチも視野に入れている模様です。 まずH-IIAでの受注が課題ですが、能力的には当然考えられる話ですしね。

燃焼時間は55秒と、ほぼ予定通り(推進剤の搭載量が実機より少ないので、このくらいしか燃焼が続けられないのだが、エンジンで難しいのは起動と停止なので、定常時間は短くても試験に支障はない)。エンジンの燃焼圧力は、NO.1エンジンが約12.24MPa、No.2エンジンが約12.21MPaとなった。データとしては問題ない結果とのことで、今後は種子島でのH-IIB実機を用いた燃焼試験(CFT)を行なうことになる。

BFTは50秒前後と短い燃焼時間で行われましたが、これはタンク容量の制約によるものだそうです。 調べてみると、確かに過去に田代試験場で行われた燃焼試験は長くて100秒前後(=2基で50秒前後)でした。