小室哲哉×参議院議員・世耕弘成 対談

└(ミュージックマシーン
デジタルコンテンツ課金制度などに関する話題。

世耕 今、技術の変化に法律の議論が追いついていっていません。私は著作権法私的録音録画補償金制度に関して、時代に即した形に早く整理しないといけないとずっと言い続けてきました。iPodなどをはじめとする携帯音楽プレーヤーが登場する前にです。ところがそこの整理が全然つかないまま携帯音楽プレーヤーの普及が急速化してきて、今ようやく遅まきながら文化庁を中心として、審議が始まっています。ともかく議論を見ていて嫌になってしまいます。とにかくアナログの発想で古い。

小室 先日ある新聞社から私的録音録画補償金制度に関する取材を受けたばかりです。要は携帯音楽プレーヤーに課金するかしないかという話です。MDと同様にハードディスクプレーヤーに課金することについてだったわけです。そういう議論ではないと答えたわけですが。問題はそういうところではなく、もっと違う形で議論されるべきだと思っています。

世耕 要するにハードにいくら課金するかという感覚ですね。これはアナログの感覚の、どんぶり勘定です。しかもそのお金の流れを今いろいろと研究していますが、必ずしもすべてアーティストに届いていません。非常に不透明です。デジタルで音楽流通する時代には技術的にきっちりと楽曲単位での課金の仕方がいくらでもできるはずです。それを前提とした私的録音録画補償金制度の議論をちゃんとやらないと、せっかく何年かに1回かの見直しのチャンスに議論をしているのに、結局ハードディスクにあと何百円かけるんだとかいうそういうレベルの議論しかしていない。これはちょっと深刻だなと思い自民党でも声をあげて、デジタルの技術に沿った提案をしてきたいと行動しています。

小室氏も5年程前にTMでインディーズ盤のネット配信とかしてましたが、いつも微妙に早すぎるんですよねw 今はHD Sound(@MUSIC HD)とか高音質配信にも熱心で、これは今のところまだユーザー側がハード面で付いて来れていないというのがネックになっていますが、手法自体は先見性があるので頑張って欲しいですね