『MOONLIGHT MILE (13)』を読んだ

12巻に引き続き、俺たちのH-IIAで有人飛行やってやるぜ編。 いやあアツイね。 作品世界では日本は有人用ロケットH-IIIに失敗しロケット打上げ自体をも撤退して久しく、米国はスペースプレーンを定時運航までしていて中国と宇宙戦争まで繰り広げておりH-IIAはもはやロートルもいいところになってしまっていますが、政治的な理由で月面開発からハブられた主人公の吾郎が月に舞い戻るために民間会社を立ち上げてH-IIAを買い取り方々に散っていたNASDAの技術者たちを招集し、日本初の有人宇宙飛行へ。 燃えるー漢のォーH-IIAー! あれ、目から液化水素が…
ちなみに、実際ではH-IIAは打ち上げ回数こそまだ少ないもののかなり優秀な初期成功率を出しております。
さてこの漫画、描画が緻密過ぎるほど書き込みまくっているのにコマによってH-IIAのSSBが増えたり減ったりなど相変わらずツッコミどころはありますがw、アメリカが月面開発に乗り出したり中国が台頭してきたり日本がロボテクに特化したりと絶妙に実際の宇宙開発を先取りしているのがとても面白い漫画です。

 
 MOONLIGHT MILE (13)
 著者:太田垣康男
 出版:小学館
 発売:2006/08