多面的な活用を考えたい 情報収集衛星 [西日本新聞]

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この情報収集衛星の目的は、安全保障に関するデータ収集だけではない。衛星の導入が98年12月に閣議決定された際には、「大規模災害への対応などの危機管理に必要な情報収集」も重要な目的とされた。

火山噴火や大地震の発生時に、衛星による情報で建物や道路、橋などの決壊状況を迅速、的確に把握できれば、救出活動や災害復旧などに役立てることができるはずだ。

衛星の画像データを分析・運用する内閣衛星情報センター(東京)には、防衛、外務、警察、環境、農水各省庁などから約300人が出向しているといわれる。だが、衛星の詳しい軌道データや衛星で得られた情報がどのように活用されているかについては、「機密保持」を理由にほとんど明らかにされていない。

しかし、これでは情報収集衛星の監視能力に関して、国民は蚊帳の外に置かれているのと同じだ。

政府は衛星の寿命が5年程度しかないため、09年度をめどに現在よりも識別能力の高い情報収集衛星を打ち上げる計画を進めている。

巨額の費用がかかる衛星の開発には、国民の理解が欠かせない。国益が絡む安全保障上の機密以外のデータは、原則としてすべて公開すべきだろう。

確かに自分も衛星がどの程度機能しているかなど気になるところですが、こと安全保障に関わる物となるとやはり性能をばらすも同じですからそう簡単には出してこないんじゃないかなーと思いますよね、打ち上げ情報公開ですらIGS関係はあの通りだし。(所定の性能が出ているかどうかという話もありますが) 逆に「大規模災害」関係の情報は陸域観測衛星「だいち」が「試験運用の一環」として取得したデータを結構積極的に公開してましたね。 情報収集衛星(IGS)は「だいち」(ALOS)の技術をベースに作られたと聞きますので、多分その兼ね合いもあったりするのかなー?という気がしたりします。 気のせいかも知れません。