「シノサット2号」技術ミスにより通信不能、未来の損害は1兆円以上に [Record China]

損害が1兆円というのはそれだけの事業規模を見込んでいたという話のようで、開発費は260億円以上と推測されるそうです。 まあ即死は痛いわなあ…

これはシノサット2号の外部に取り付けられた太陽能電池板が、宇宙空間で翼のように広がる予定であったものが展開できず、また同様にアンテナが設計通りに延びなかったことが原因だ。ほかには故障は見られないが、通信衛星として最も重要な部分に支障が出たため、シノサット2号は用をなさない浮遊物体と化してしまった。

どうやら太陽電池パネルの展開に不具合が起こり電力を供給できなくなったのが原因だったようです。 多くの静止衛星はロケットにより「静止トランスファー軌道」という楕円軌道へ投入され、衛星はそこから自力で静止軌道(赤道上空約36000kmの円軌道)へ軌道変更しますが、それには通常数日かかるので、パネル展開の時点でトラブルが起きたということは今も衛星は静止トランスファー軌道を回っていると思われます。

>>中国の国産通信衛星「シノサット2」が故障 [産経]

打ち上げ会社の担当者は、新たな国産衛星シノサット3の開発が進んでおり、来年前半に打ち上げる計画だ、と述べた。

バックアップ機あるのかと思ってたら後続機が控えていたようです。 立ち直りが早くていいなあ。