早い話が:インド人も驚いた=金子秀敏 [毎日]

だが、偵察衛星の目つぶしが可能なら、イージス艦は無用の長物になる。ミサイル防衛のアキレスけんを、あらためて突きつけられた。

日本政府の憂慮は「中国の衛星の破片が散らばって、ほかの衛星を壊す恐れがある」というものだ。米国の憂慮とは質が違う。

毎日は先日も社説で同じように軍事的憂慮を説いているような、あるいはデブリを軽視しているような言い回しをしていますが、どうなんでしょう。 ミサイル防衛では早期警戒衛星ですが、これは高度3万6千kmの静止軌道ですので低軌道の衛星を破壊するのとはまた趣が異なります。 デブリにしても、民間だけではなく低軌道を周回する偵察衛星への影響ももちろん懸念されます。 実際、日本の観測衛星と破片の軌道がかなり接近するという情報もあります。

もともと衛星撃墜兵器を開発したのは米国だ。1984年、ミサイルによる衛星撃墜実験に成功した。ところが、ソ連がレーザー兵器による衛星撃墜に成功した。米国もすぐにレーザー兵器開発に切り替えた。そのとき「ミサイルによる衛星破壊は、破片が出る」とされた。実際はレーザー兵器の登場でミサイル方式は旧式になったのである。いま、米国は大型ジェット機に搭載したレーザー兵器で地上300キロのミサイル、衛星を破壊できるそうだ。

はて、去年あたり中国は米国の偵察衛星に対しレーザーで妨害をおこなったという報道がありましたが…

>>中国、米偵察衛星にレーザー照射 米軍事紙が報道

なぜわざわざ旧式のASAT実験を行なってデブリを大量発生させる必要があるんでしょうねえ。 どうせやるならレーザーの方でやってもらいたいものですが。