H-IIA12号機/情報収集衛星打ち上げ関連

■2機の衛星分離を確認 記者会見の模様(宇宙作家クラブニュース掲示板

打ち上げ成功キタァァー!! 6機連続成功、成功率11/12で91.7%。 これで完全に6号機の失敗をリベンジしましたね! おめでとうございます。
そして種子島で10日以上も粘って撮影失敗した松浦さん!! 本当にお疲れ様です…

H-IIAロケット12号機による情報収集衛星2機(レーダ2号機および光学3号機実証衛星)の打上げ結果について [JAXA]

天候以外のところではかなりコンスタントに打ち上げられるようになってきましたね。 7号機以降、少ない打ち上げ回数の中で着実に改良と実証を積み重ねてきた事と、昨年の打ち上げラッシュで打ち上げ隊の熟練度も大幅に向上した事が相乗効果となって現れているような感じがします。 また、何より最強の204型である11号機の成功も大きかったですね。 更に今年からは振動を抑えた2段目エンジンLE-5Bの改良版なども控えていて期待が膨らみます。

情報収集衛星 打ち上げ成功 [NHKニュース動画]

今回の打ち上げは、9号機と同じ構成ですね。 SSB第1・第2ペアをそれぞれ10秒の時差で点火。 そして待った甲斐あり晴れてかなりよく見えたようですね。

情報収集衛星4基体制へ  パネル展開、順調に機能 [中日]

どうやらクリティカルフェーズも順調のようです。

情報収集衛星:打ち上げ成功…4基態勢に [毎日]

内部からも「ある情報をつかんで、2時間後に撮影してもらいたいと要望しても、他の役所(警察庁消防庁国土地理院内閣官房)の仕事があるので撮影してもらえないこともある」(防衛省)と不満が漏れる。

へえ、どういう使われ方をしているかというのは本当に表に出てきませんが、結構多岐に渡ってるんですね。

米国は商業衛星ですら物体の識別能力は60センチ。情報収集衛星は政府見解により物体の識別能力を民間レベルの1メートルに制限されているが、実際はこれより悪く公開しにくいのではないかという声さえある。

宇宙開発に詳しいジャーナリストの松浦晋也さんは「過剰な秘密主義のため、きちんと使えているのか分からない。衛星の費用は民生用の宇宙開発費を削ってねん出されたが、現状では5050億円の価値はなく、国民への説明責任も果たしていない」と厳しい。

米国で偵察衛星に注ぎ込まれた予算はもちろん、5000億どころではないでしょう。 結局いつまでもアメリカから何日も前のモザイク入り写真を買ってはいられないわけです。 確かに現状の性能はアレかもしれずそこは改善が要求される点であり、同時に日本における新たな衛星需要であることも確かでしょう。 勿論それを、JAXAの予算を削ってIGSに充てるというドンブリ勘定は正直どうなのよって思いますね。