2019年水星探査、日欧共同で組成や磁気圏調査 [日経]

欧州宇宙機関(ESA)は水星探査機「ベピコロンボ」を2013年に打ち上げる計画を決め、機器の開発準備を始めた。日本の宇宙航空研究開発機構JAXA)と共同で実施する。

探査機は19年に水星を周回する軌道に乗り、約1年かけて表面の鉱物組成や構造を調べるほか水星を取り巻く磁気圏を観測する。

水星の探査は1970年代に米航空宇宙局(NASA)の「マリナー10」が接近して以来となる。太陽にもっとも近い惑星で高温のために探査機を近づけるのが難しく、不明な点も多い。今回の観測で太陽系や、地球誕生の過程に関する新たな手掛かりが得られる可能性があるという。

ベピコロンボは水星そのものを調べる人工衛星をESAが、磁気圏を調べる衛星をJAXAがそれぞれ受け持つ。これら2つと全体を動かす推進システムを一体化して打ち上げ、水星に近づいてから切り離す。

水星まで6年がかりとは長旅ですね。 質量の小さな星の周回軌道に入れるための軌道だからでしょうか。