米国、予算不足で気象観測衛星の運用維持が困難な状況に [Technobahn]

米国におけるハリケーンなどの宇宙観測網が予算不足から危機的な状況に陥ってきている。米国立ハリケ ーンセンターのビル・プロエンチャ局長は16日、設計寿命を越えて運用されている気象 観測衛星「クイック・スキャット(QuickScat)」が機能障害に陥った場合、ハリケー ンの予測精度に深刻な影響を与えることとなるだろうと述べた。

クイック・スキャットは1999年に打ち上げられた気象観測衛星。耐用年数とされていた 5年を既に越えて運用が続けている。代換機の開発には約4億ドル(480億円)の費用と4 年の開発期間が必要となるが、今のところ、代換機の開発計画はまったく持ち上がって いない。

アメリカも何やら大変なようですね。 日本はと言えば、長年の「ひまわり」1機体制がH-II8号機打ち上げ失敗により崩壊し、アメリカの低軌道気象衛星をレンタルしてしのぎ、2005年の「ひまわり6号」2006年「ひまわり7号」打ち上げによりようやくバックアップ体制に移行することができました。 しかし気象庁だけでは気象衛星の開発予算が足りないため国土交通省を引き込んで「運輸多目的衛星」なるものとなったり、次期気象衛星のロードマップが未定だったりします。