NHK、宇宙環境の撮影が可能なHDカメラを衛星に搭載 −月周回衛星“かぐや”に搭載し、「地球の出」をHD撮影 [AV Watch]

NHKでは、これまでもスペースシャトルの撮影(1998/2000年)や、国際宇宙ステーションからの生中継(2006年)など、宇宙でのハイビジョン撮影を行なってきたが、いずれも室内環境のみで、宇宙の真空環境での撮影は初となる。

今回衛星に搭載するハイビジョンMoonカメラは、宇宙での利用を想定して開発。日向と日陰の温度差が300度以上あるほか、電子機器にダメージを与える宇宙放射線、打ち上げ時の大きな振動などの環境条件に耐えるように設計開発し、耐久試験を重ねてきたという。

220万画素CCDを3枚搭載したハイビジョンカメラを2台内蔵。レンズは1台に望遠レンズを搭載し、もう1台には広角レンズを取り付ける。

撮影した映像は、内蔵エンコーダでデジタル圧縮し、速度10Mbpsで長野県佐久市JAXA臼田宇宙空間観測所に伝送。伝送されたデータは、神奈川県相模原市JAXA月ミッション運用解析センターにて、元のハイビジョン映像に復号される。

ハイビジョン映像は今秋番組内で放映するらしい。 耐衝撃試験はハンマーでぶっ叩いておられますw