「嫦娥1号」一時迷子 上海大停電で追尾不能に [中国情報局]

嫦娥1号は、上海市北京市雲南省昆明市、新疆ウイグル自治区ウルムチ市の天文台4カ所で追尾している。上海市で午前10時半ごろに発生した停電で、上海天文台の観測機器が使用不能になり、追尾システム全体に影響した。

位置や状態が確認不能になったのは約100分間で、システムが復旧してから、嫦娥1号そのものは正常に飛行を続けていることが確認された。

上海天文台によると、開設以来50年の歴史で、停電は初めて。同天文台は、万一の停電に備え、電力供給設備を緊急購入する他、電力会社も嫦娥1号飛行中は発電車を天文台に常駐させる。

これはちょっと危なかったですね。 幸い27日は軌道変更などは無かったようですが、「嫦娥」はわりと短い周期でフェーズを移行しているので、タイミングによっては本当に迷子になってしまうところでした。 ちなみに「かぐや」は災害に備え、相模原キャンパス運用室と臼田観測所の両方でコマンド制御できるようにするなど色々バックアップしていたそうです。