「かぐや」打ち上げ延期、NECの不十分な部品点検が原因 [読売]

打ち上げ延期の原因になったコンデンサ逆挿しの件ですが、原因が特定されたそうです。

同様のミスは超高速インターネット衛星「きずな」でも見つかり、2衛星で計12か所にのぼった。延期により修理費を除くロケットの保管費用など約1億6000万円が余分にかかったが、宇宙機構は同社に負担を求めていない。

ミスがあったのは「かぐや」から分離して重力観測にあたる子衛星2基で、コンデンサーの「+」と「−」が逆に取り付けられていた。来年打ち上げ予定の「きずな」の性能試験で8か所が判明。その後「かぐや」も点検しミスが見つかった。

NECによると、基板に記される「+」「−」の印字がコンデンサーに悪影響を及ぼすとの理由から書かれていなかったほか、特に注意を喚起する文章が手順書になく、ミスを誘発する条件が重なった。図面と電子部品の配置をみる外観点検は行われたが、部品ごとの個別確認が不十分で、ミスが見逃されたという。

このコンデンサーは電極を逆に付けても約1000時間は正常に働く性質を持つ。宇宙機構による電気を流す性能試験で「かぐや」は異常が起きず、「きずな」は試験時間が長かったため異常が見つかった。

NECは2衛星の修理費を負担するとともに、手順書の改善策をまとめ宇宙機構に報告した。

設計ミスかとも言われてましたが、どうやら取り付け段階でのミスだった模様。 「きずな」の試験で見つかったのが不幸中の幸いですね。 基本的なところの手違いで目玉のミッションがお釈迦になる所だったわけですから怖い話です。 頼みますホントに。