H-IIAロケット14号機による超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)の打上げ準備作業について [JAXA]

三菱重工業株式会社および宇宙航空研究開発機構は、ロケット第2段姿勢制御用ガスジェットスラスタ装置の不適合のため超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)/H-IIAロケット14号機 (H-IIA・F14)の打上げを延期しておりました。  
昨日までの同不適合に関する調査状況ならびに同装置の交換作業結果を踏まえ、H-IIAロケット14号機の打上げを平成20年2月23日以降として準備作業を進めます。  

なお、新たな打上げ日については、作業の実施状況を踏まえ、決定次第お知らせいたします。

>> 「きずな」打ち上げ、23日を目標=不具合部品、交換終了−三菱重工など [時事]

三菱重工業宇宙航空研究開発機構は18日、姿勢制御装置から燃料漏れが見つかり、延期されていたH2Aロケット14号機による超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)の打ち上げを23日を目標に行うと発表した。
三菱重工業などによると、きずなは当初15日に打ち上げ予定だったが、鹿児島県・種子島宇宙センターで準備作業中の12日、2段ロケットの姿勢制御用の液体燃料ヒドラジンが漏れているのが判明。すでに部品の交換は終了し、詳しい原因の究明を続けているという。

どうやら交換作業は無事終了し、原因究明と並行して打ち上げ準備作業を進める模様です。 23日の土曜日を最短の打ち上げ目標にしているようですが、種子島の週間天気予報によると機体の移動が行われる直前の22日夜は大雨と雷の予報が出ているので、天候回復が遅れれば24日にずれ込むかもしれませんね。 この悪天を越えればそこそこの好天が巡ってくるようなのでいい打ち上げを期待しときます。

H2Aロケット残骸、漂流防止へ回収スピードアップ [読売]

人工衛星を積んだH2Aロケット14号機を月内にも打ち上げる三菱重工業が、打ち上げ約5分後に分離するロケット先端のアルミ製カバー(フェアリング)を回収するため、太平洋上の落下予想海域周辺で、打ち上げ前から空と海の両方に捜索隊を待機させる異例の厳戒態勢を敷くことがわかった。

昨年9月、月周回衛星「かぐや」を積んだH2A13号機の打ち上げ時は、直後の回収に失敗。約5メートルもある金属の残骸(ざんがい)が1か月以上も漂流した。

被害報告はなかったが小型船舶と衝突した場合は事故の可能性があったとして、海上保安庁が同社を指導。これが今回の捜索態勢充実につながった。

13号機打ち上げの後に漂流していた残骸は2個で、10月22日に紀伊半島南方約300キロで海上自衛隊が、また31日には沖縄県金武湾で海保が、それぞれ回収し、同社に引き渡した。

同社によると、フェアリングに取り付けた発信器から位置情報が届かず、打ち上げ後2日間にわたって、飛行機と船を使って落下予想地点付近を捜索したが発見できなかったという。

同社は改善策として、H2A14号機の打ち上げから、これまで打ち上げ後だった捜索機の離陸を前倒しし、船と同様に予想海域のすぐ外側で待機させる。これにより到着は従来より約1時間短縮できるという。

フェアリング回収隊が打ち上げ前からスタンバるそうです。 なんか随分気合入ってますね。