ロシア、プロトンロケットの打ち上げにまた失敗 [Technobahn]

プロトンがなんか不調です。

AMC-14を搭載したプロトンロケットグリニッジ標準時で15日の11時18分にカザフスタンにあるバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたが、打ち上げから10分後、2万8000キロまで到達した段階で「Briz-M」ブースターが不調に陥り、衛星は目標とされた3万5000キロの軌道投入に失敗した。

一部では「Briz-M」ブースターが予定よりも早期に燃焼を終了したとの見方も広がっている。

ロシア宇宙局では衛星は衛星自体が搭載しているブースターを使って目標軌道に自力で到達することが可能だとも述べており、今のところ打ち上げは成功したとの見解を示している。

しかし、衛星が自力で軌道に到達するためには搭載している燃焼の多くを消費しなければならず、15年の設計寿命を全うすることはできない可能性も高まることになる。

プロトンロケットは昨年9月にも2段ロケットエンジンが大気圏内で爆発を起こし、墜落事故を起こすという惨事を起こしていた。

内容は昨年の事故とは異なりロケット上段の燃焼が途中で止まってしまったというものですがが、短期間で再びトラブルを起こしたことで顧客への影響が出かねませんね。 となると、H-IIAの商業受注については好材料になる可能性があるかもしれません。 ただしプロトンロケット自体は実績のあるものなので特に気にせず打ち上げるかもしれませんw
今回の衛星は静止トランスファ軌道に微妙に届きませんでしたが、衛星のアポジエンジンで頑張って静止化まで持って行けるかもしれないそうです。 ただしその場合、運用期間への影響が出ます。