MER、予算削減で1台停止か? [sorae.jp]

Space.comによると、NASAは火星で探査活動を続けているマーズ・エクスプロレーション・ローバー(MER)に対し、2008年9月までの予算を40%削減する方針を決め、スピリットとオポチュニティのうち、1台が止められる可能性が高まっている。

現在、マーズ・エクスプロレーション・ローバーの運用に対し、年間約2000万ドル(約20億円)の予算が割り当てられおり、2008年9月までには約1000万ドルが割り当てられている。NASAはそのうちの40%にあたる、約400万ドルを削減する方針だ。

「40%のカットは多額で、我々はこの方針を受けなければならない。予算削減は実質、今も探査活動を続けているローバーを1台止めることを意味している」

今回の予算削減の通達を受け、マーズ・エクスプロレーション・ローバーの責任者、コーネル大学のスティーブ・スクワイヤーズ教授(Steve Squyres)はこのように述べた。

スピリットとオポチュニティはそれぞれ、2004年1月3日と1月24日に火星に軟着陸し、これまで4年間以上、火星で探査活動を続けてきた。両ローバーは共に老朽化が進んでおり、故障している箇所もあるが、スクワイヤーズ教授は、「両ローバーはまだ健康で、活動を続けられる」と主張している。

ううむ、これほど成功したプロジェクトも容赦なく削減対象ですか… まさか懐の都合でローバーの活動が停止するなんてことになればちょっと物悲しいですね。 アメリカの宇宙開発は日本よりはるかに予算が潤沢ですが、そのかわり競争が極めて熾烈です。