NASAの次世代有人ロケットで問題発覚、時速13マイルの横風で横転の可能性 [Technobahn]

「リフトオフ・ドリフト・カーブ・モデル(liftoff-drift-curve model)」によるシミュレーションの結果判明したもので、仮に打ち上げ直後に南東方向から時速12.7マイルの海風が吹き込んできた場合、最悪の場合には「アレスI」は発射と同時に発射塔に倒れこみ発射台もろとも大爆発を、最良の場合でも「アレスI」のロケット噴射が発射塔に接触することで、発射塔が大きく損傷を起こす可能性がでてきた模様だ。

「アレスI」の打ち上げが可能な発射台はケープケネディー宇宙センター内の第39Aと第39Bの2基の発射台しか存在しておらず、ロケット噴射による発射塔が損傷しただけでも米国の宇宙開発計画は大きな痛手を与えることとなる。

このシミュレーションの結果、「アレスI」の開発ステータスは「悪い(BAD)」から「最悪(WORST)」に変更せざるを得なくなったとも報じられており、来年に打ち上げ実験が予定されていた「アレスI」の第一次試験評価用ロケット「アレスI-X(Ares I-X)」の打ち上げも延期される可能性もでてきた。

見るからにすっこけちゃいそうな風体してますしねw ちなみに時速12.7マイル=秒速約5.5m。 こないだのH-IIA14号機は秒速15m(レッドラインは秒速16.4m)の風の中で打ち上げましたから、それにくらべたらほんのそよ風ですねえ… ここまで風に弱いとまともに運用できなませんね。