インドの観測機、月面着陸成功 ２年間観測を継続 [共同]

ＰＴＩ通信によると、インド宇宙研究機構（ＩＳＲＯ）は１４日、インド初の無人月探査機「チャンドラヤーン（月の乗り物）１号」から切り離された国産の月面観測機「月衝突装置」が同日夜、月面への着陸に成功したことを明らかにした。

インド国旗が描かれた同観測機は、月面着陸に必要な技術を調べるほか、鉱物分布などの調査に必要な月面の写真を撮影した。

ＩＳＲＯは、同観測機の着陸は「インドの月（探査）への参画」を意味すると歓迎している。

チャンドラヤーンは２年に及ぶ観測を開始、他の機器による観測も今後実施していく予定。

うん、着陸っていうか硬着陸（衝突）なんですけどね。　「月衝突装置」ですし。　それはまあ置いといて、予定通り分離しデータ取得に成功したようです。　こちらに衝突装置から撮影された画像が数枚上がっています。

■インド初の無人月探査機、月面着陸に成功　２年間調査 [CNN]

ニューデリー（ＣＮＮ）　インド初の無人月探査機「チャンドラヤーン１号」が１４日、月面着陸に成功したと、インド宇宙研究機関（ＩＳＲＯ）が発表した。今後２年間をかけ、月面の様子を詳しく調べるほか、水や氷の存在についても調査する。

「チャンドラヤーン」はサンスクリット語で「月の乗り物」の意。１０月２２日にインド南部スリハリコタの宇宙センターから打ち上げた。月面に着陸した１４日は、ジャワハルラール・ネルー初代インド首相の誕生日。元首相は１９６２年に近代インドの宇宙計画を打ち出しており、ＩＳＲＯは歴史的な日になったと述べている。

探査機は米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）や欧州宇宙機関（ＥＳＡ）、ブルガリアからの機器も積載している。観測結果は各国と共有し、今後の月探査に向けて活用する。

CNNの記事はなんだかチャンドラヤーン本体が着陸したようにしか読めない記事ですねｗ

■チャンドラヤーン1号、月面衝突装置を発射 [sorae.jp]

発射はインド標準時間11月14日20時6分（日本時間11月15日0時36分）に行われ、月面衝突装置は約25分後に月の南極付近の着陸に成功し、月面に降りたインド最初の人工物となった。

また、11月14日はジャワハルラール・ネルー（Jawaharlal Nehru）初代インド首相の誕生日で、今回はその日に記念して行われたイベントでもある。

月面衝突装置発射成功について、インド国民会議総裁のソニア・ガンディー（Sonia Gandhi）氏は「今日はインドにとって歴史的な一日となった」と述べた。

月面衝突装置にはビデオ・イメージング・システム、レーダー高度計、質量分析計の3つの観測機器が搭載されており、この2枚の写真は降下中に撮影されたものである。

「チャンドラヤーン1号」にはまだ8つの観測機器が搭載されており、インド宇宙研究機関は、数日以内に試験を開始するとしている。

着陸技術のキモになるのはレーダー高度計ですから、このテストがメインだったと思います。　イメージセンサから障害物を検知するようなシステムは積んでいたのでしょうか？