嫦娥1号、高度100kmの軌道へ [sorae.jp]

中国国家航天局(CNSA)は12月9日、同国初の月周回探査機「嫦娥1号」の軌道修正を行い、高度約100kmの周回軌道に遷移させたと発表した。

嫦娥1号」はこれまで高度約200kmの軌道で周回していたが、12月6日にエンジンを2回点火させ、高度を下げ、高度約100kmの周回軌道に投入された。

嫦娥1号」は2007年10月24日に打ち上げられ、2007年11月5日に月周回軌道に投入され、既に1年間というミッションの目標を達成している。中国側は今後、「嫦娥1号」の高度をさらに下げ、将来の月面着陸ミッションのために、観測データを取得する予定。

月探査衛星「嫦娥一号」、高度100キロに軌道変更 [人民網]

嫦娥一号は今後100キロの軌道上を一定期間飛行しながら衛星の温度・エネルギー・軌道などの変化を観測し、速度・距離の測定と予定軌道上での実験を展開するとともに、折を見て一部のペイロード(貨物の有効積載量)を開き科学探査を進める予定だ。

嫦娥1号が軌道変更を行ない、高度200kmから「かぐや」と同じ高度100kmに落としたそうです。 これによって、より高い解像度でデータが得られそうです。 ちなみに「かぐや」は来年3月頃から段階的に軌道を下げて観測を行なう予定になっています。

嫦娥二号が2011年に月へ カメラ解像度は10メートル [人民網]

嫦娥二号は地球を3周するステップを省き、直接月へ向かい、月周回軌道に乗る。極周辺を含む月面のより精細な画像データの取得が主要任務であるため、嫦娥二号には嫦娥一号を大きく上回る解像度約10メートルのカメラが搭載される。

2012年前後には嫦娥三号を打ち上げる。嫦娥三号は月面着陸機と月面車を含み、月面軟着陸と巡行探査を実現する。月面着陸機は月面の土壌分析、月面車は着陸機から直径5キロ内の巡行探査を行う。月面車は中国が独自開発する、宇宙飛行システムとインテリジェントロボットを一体化した複雑な機械で、地球?月間の遠隔制御能力、独立駆動の6輪ロッカアーム式走行システムを備える。

2018年には月サンプル採取機を打ち上げ、月面に軟着陸させて採取したサンプルを地球に持ち帰る。

以前は着陸機が嫦娥2号と呼ばれていましたが、間に嫦娥1号の性能向上型を嫦娥2号として挟み、着陸機が3号、サンプルリターンが4号となるそうです。