「宇宙ですし握る」 野口さんが飛行訓練公開 [共同]

国際宇宙ステーションに日本人として最長の約半年滞在する予定の宇宙飛行士野口聡一さん(44)が21日、モスクワ郊外の「星の町」にあるガガーリン宇宙飛行士訓練センターで、報道陣に訓練を公開した。記者会見した野口さんは、ステーションの同僚に「宇宙で握ったすしを食べてもらう」計画を明らかにし、得意の料理で「隠し玉を用意している」と述べた。

野口さんは12月にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられるロシアのソユーズ宇宙船で出発し、来年5月にソユーズで帰還する予定。

野口さんはソユーズの船長補佐を務める予定で、米スペースシャトルも含め、宇宙船の操縦を分担する初めての日本人となる。

ソユーズで地上と宇宙を往復する日本人は、1990年のTBS記者(当時)秋山豊寛さん以来、2人目。

2005年7〜8月にスペースシャトルに搭乗した野口さんにとって、今回は2回目の宇宙飛行。シャトルソユーズの両方で宇宙を往復する初の日本人となる。

野口さんロシアで操縦訓練中 『すし食いねぇ』宇宙で同僚に [東京新聞]

公開されたのは、ソユーズの自動制御装置に不具合が生じた場合の手動操縦訓練。実物大模型に入った野口さんが、模擬装置で位置や速度を補正しながらISSとドッキングする操作を確認した。

記者会見した野口さんは「操縦に携わるのは(日本の有人宇宙船開発に向けた)新たなステップだ。有人宇宙飛行開発機運が日本で高まれば」と期待。得意の料理を生かしステーション滞在中に「すしを握って同僚たちにふるまいたい」と語った。

「宇宙ですし握りたい」 野口さん、操縦訓練を公開 [産経]

この日は、ソユーズの機器類に支障が生じた場合の帰還法である「弾道飛行」についてシミュレーターで手順を確認。その後、外部の教官とロシア語で交信しながら、手動操縦によるISSとのドッキングを入念に訓練していた。

野口さんは2005年7〜8月、米スペースシャトルに搭乗して船外活動リーダーを務めており、宇宙飛行は2回目となる。今回のISS滞在中は医学や素材関係の科学実験を行うという。

宇宙飛行士:野口さん、訓練初公開 モスクワで宇宙船操縦 [毎日]

野口さんはロシア船でISSへ出発する初の日本人飛行士となる。ロシア船については、計器類が単純な仕組みであるため、問題を起こした時に「少ないパネルで判断しなければならない」と指摘。ソユーズ船が過去数回、人体への負荷が大きい「弾道モード」で地球へ帰還した問題については、「想定内の帰還モードだ」と安全性を強調した。

日本人飛行士として最長となる6カ月のISS滞在では、野口さんは植物の成長を観察し、収穫作業などを行う。

そういえばソユーズに日本人が搭乗するのは秋山さん以来なんですね。当時はゲストでしたが、今回は船長補佐を務めるそうで、ぐっさんは現在手動操縦訓練に勤しんでいるようです。ちなみに行き帰りともソユーズ。若田さんもシャトルの延期とかもあって3ヶ月の予定だったのに4ヶ月半も滞在しましたが、今度の滞在は半年間の長丁場です。