H-IIAロケット17号機の打上げについて [JAXA]

正式発表来ました。

三菱重工業株式会社および宇宙航空研究開発機構は、H-IIAロケット17号機による金星探査機「あかつき」(PLANET-C)の打上げについて、下記のとおり宇宙開発委員会に報告しましたので、お知らせいたします。
なお、17号機では、打上げ能力の余裕を活用して、宇宙航空研究開発機構の小型ソーラー電力セイル実証機(IKAROS)と、大学等が製作した小型副衛星4基に対して、軌道投入の機会を提供します。

打上げ予定日 平成22年 5月18日(火)
打上げ予定時刻 6時44分14秒(日本標準時
打上げ予備期間 平成22年5月19日(水)〜6月3日(木)
※打上げ時刻は打上げ日毎に設定されます。
打上げ場所 種子島宇宙センター 大型ロケット発射場

ウインドウは約2週間あるようです。これなら結構余裕ありますね。

平成22年度春期ロケット打上げ計画書 [JAXA]

ロケットは、打上げ後まもなく機体のピッチ面を方位角93度へ向けた後、表−1に示す所定の飛行計画に従って太平洋上を飛行する。
固体ロケットブースタを打上げ約2分5秒後(以下、時間は打上げ後の経過時間を示す。)に、衛星フェアリングを約4分25秒後に分離し、約6分36秒後には第1段主エンジンの燃焼を停止し、約6分44秒後に第1段を分離する。
引き続いて、約6分50秒後に第2段エンジン第1回目の燃焼を開始し、約11分37秒後に燃焼を停止して、高度約300km、軌道傾斜角30.0度の円軌道に投入し、J−POD搭載の小型副衛星3基(Negai☆”、WASEDA−SAT2、大気水蒸気観測衛星)を順次分離する。
その後(*)、ロケットは約23分16秒後に第2段エンジン第2回目の燃焼を開始し、約27分9秒後に燃焼を停止して、約28分12秒後に金星遷移軌道上でPLANET−Cを分離する。
さらに、ロケットは慣性飛行を続け、約36分32秒後にPAF900M、約43分27秒後にIKAROS、約48分37秒後にUNITEC−1を順次分離する。
上記の飛行計画終了後、第2段機体のコントロールドリエントリ等に対応するために、軌道上における第2段ロケット推進系の技術データの取得を行う。

地球周回軌道へ投入する小型衛星があるので、日によって若干飛行計画が異なります。最長と最短で約5分ほどのズレがあり、上で引用しているのは最長の場合の計画値だそうです。IKAROSやUNITEC-1が分離されるのは「あかつき」が分離されてから約16分後らしい。そこまで打ち上げ中継やるのかな?

あかつき特設サイト [JAXA]

カウントダウンはこちら。ちなみに今回のウインドウを逃すと次は1年後だそうです。