AppleはなぜiPhone版Opera Miniを認めたのか [ITmedia]

アナリストは、インターネットブラウジング機能はiPhone成功のカギであるため、Apple――同社のアプリストアは、iPhoneユーザーにソフトを配信するための唯一の方法だ――にとっては難しい決断だったと指摘する。

「この世界ではけんかの相手を慎重に選ばなければならない」とコンサルティング会社Strand Consultのジョン・ストランドCEOは言う。「Operaが、Microsoftのブラウザをめぐる大規模な法廷闘争に勝った企業であることをAppleが知らないはずがない。おそらく、Operaとやり合いたくなかったのだろう」

Operaは、MicrosoftWindowsInternet ExplorerIE)をバンドルしているのは独禁法に反すると欧州連合EU)に訴えた。この訴訟を受けて、Microsoftは約2億人の欧州のユーザーにブラウザ選択画面を提供することになった。

Operaのブラウザは、Appleのブラウザよりも6倍速く、データトラフィックを最大で90%削減するとうたっている。

iPhoneからの大量のデータトラフィックは、多くの携帯キャリアにとって問題となっている。

アナリストは、iPhone版ブラウザを提供できるようになったことは、Operaのビジネスに直接的にはほとんど影響しないが、ブランディングの点で重要だと指摘する。

Apple的にデメリットはなく、クラウドによるサーバー側レンダリングであり、またiPhoneにとことん最適化されたsafariとは競合しないと踏んだといった所でしょうかね。いずれにしろ一度承認されたからには今後は品質向上に専念できるわけですが、一方的に公開停止してくる場合もあるので要注意。