本日のイカロス君

おおお?

小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」の姿勢制御デバイス(液晶デバイス)による姿勢制御成功について [JAXA]

 姿勢制御デバイス(液晶デバイス)とは、通電することで表面の反射特性が変わる薄膜デバイスで、燃料を用いずに太陽光圧のみを利用してセイルの姿勢制御を行うための工学実験機器です。
 IKAROSのようなスピン型のソーラーセイルにとって、柔軟性を有する大型の膜面に対して振動を励起しないように小さい姿勢制御トルク※2を連続的に発生させる技術や、スピンする膜面の持つ大きな角運動量の方向(姿勢)を燃料を消費せずに制御する技術は、非常に重要な技術となります。太陽光圧を用いて姿勢制御を行う今回の方法は、そのための有力な手段の一つであり、世界に先駆けてJAXAが独創的に開発してきたものです。

上の図は、2010年7月13日7時35分頃から翌日6時25分頃(ともに世界標準時)まで液晶デバイスによる姿勢制御実験を行った結果を太陽角※3で評価したものです。制御していない状態では、太陽角が徐々に増加しているのに対して、液晶デバイスを用いて太陽指向制御を行うことにより、太陽角が減少(太陽指向)していることが分かります。
本実験実施時の実証機のスピンレート、太陽距離、太陽角等を加味した初期評価により、想定する姿勢制御角の90%以上の制御性能を達成していることが確認できました。
セイルの若干のたわみによって液晶デバイスがスピン軸に対して傾いていることの影響や、軌道上でのセイルの展張半径の正確な解析結果などを踏まえた詳細な解析を継続して行い、姿勢制御性能評価の精度を向上させていきます。

素晴らしい! この制御法が有効であることはこれで実証されましたね。イカロス君も何時にも増してめっちゃどや顔。
ただし、やっぱりこの液晶デバイスだけではIKAROSをずっと制御することは出来ないだろうと思われます。なぜなら、少なくとも1日あたり1°は太陽角を変更出来ないといずれ太陽電池が太陽と反対方向に向いてしまうことになるからです。プレスリリースに載っているグラフでは太陽角が減少に転じていますが、今は遠日点を折り返したあたりなので角速度が緩く、1日あたり0.5°の変更でも十分事足りている状態。この辺は森先生もおっしゃっていたようですが、どうやら当初から想定されていたことのようです。
ただ、近日点付近でどの程度の性能が出るかについてはまだよく分からないので、その辺は解析待ちでしょう。とにもかくにもこれでどうやらフルサクセス達成の見込み。

07/2322:31:21: 今日の IKAROS(7/23) [IKAROS-blog]

本日は加速実証のためのレンジングを行いました.
また,RCDによる姿勢制御も行っております.
先週は土曜日の運用がありませんでしたが,明日は運用があります.

どうやら今週土曜は運用が行なわれるようです。

来週は海外組が帰還します.Hさんが
「残ってくれたメンバーには運用の負荷を増やしてしまい申し訳ない気持ちです.
アイスコーヒー用の豆とお菓子を大量に買っていきますね.」
と言っておりますが,その量で感謝の気持ちがどれ程か分かると思います.
大量のお土産を楽しみに待っております.
いずれにせよ,その大半は津田さんのお腹の中に収まるのですが.

と,書くと津田さんがとてつもなく食いしん坊のように思われますね.
実際は人よりちょっと食いしん坊なだけです.(T2)

つださんどんだけお喰いになられるんですか?