本日のイカロス君 2010.09.28

どんどん速くなってますね。今何bpsくらい出てるんでしょう。

DCAM2君軌道変更ハンパねえwww

[
当然です! 中の人なんていません!

09/2821:24:00: 自己紹介(遠藤) [IKAROS-blog]

きたー!

 むかしむかし、IKAROSが実行されることが決まった時、メンバー不足が懸念され、既に相模原に拠点を移していた澤田さんからの推薦?がありまして(澤田さんとは筑波の旧システム誘導制御技術グループで一緒でした)、筑波との併任の形で参加できるようになりました。筑波では、主にCMGという装置を用いた姿勢制御の研究を担当しています。

へえー、筑波からも結構動員されているようです。むかしむかし…数年前?

 IKAROSでは、膜面の製造のスケジュール管理やメーカーとの契約の事務作業などを行ってきました。実際の設計や製造手法のアウトラインは主に学生がBBMとして試作した段階で固まりつつあった状況でしたので、私の仕事はとにかく、打ち上げの1年前から始まる総合試験に間に合うように、膜面ミッション部の各メンバーがBBMやPMで発生した不具合をつぶしてFMを作り上げるように、スケジュール管理(ようするにお尻を叩く)をすることでした。スケジュールが遅れそうになるたびに、森さんが良く「是非!この線でお願いします!」とにこにこしながら無茶振りをされるのですが、あまりの笑顔に「出来るとは思えません・・」と何度言いそびれたことでしょうか。。。

森先生のあの笑顔で押されたらとても躱しきれませんね。時間的にかなりギリギリなプロジェクトだったはずなので、極めて重要なポジションだったのではないでしょうか。

またなんか危ないものを憶えたww

パラグライダーは日本では高さ300m位の山の中腹などから飛び出して、上昇気流に乗って、コンディションの良い日は1000m程度の高さまで上昇して、山の尾根や平野をかなり自由に飛びまわることが出来ます。地面から足が離れていること、強い気流の中でグライダーが揺すられことなどもあり、アドレナリンが出まくります。夕方の穏やかな気流の中では、遠くの山々や黄金色の草原を見ながら心も体も開放された気分を味わうことができます。

何のご縁か、プライベートでもグライダーがご趣味だそうです。

09/2901:15:47: 今日の IKAROS(9/28) - Daily Report - Sep 28, 2010 [IKAROS-blog]

本日の臼田局運用では,256bpsの通信レートが確保でき,
通信不可帯時のデータ再生が一気に進みました.
また,新たな姿勢・軌道計画に向け,まずは,スピンレートを
調整しました.
オプション機器では,ALDN(アラジン)の立ち上げを行い,
宇宙塵の観測を再開しました.GAPによるガンマ線バースト
偏光観測は今週末以降の復帰となります.VLBI実験はアンテナ
が上面にあるため,しばらくお休みです.

現在256bpsだそうです。だいぶ速くなりましたね。徐々に観測機器も立ち上げているようです。SAIL-IFというのはダストカウンタ(ALADDIN)等とのインターフェースということでしょうか?

「気液平衡スラスタ」

積極的に位置・姿勢を制御する必要がある衛星は,推進系を
搭載します.ミッションの複雑化に伴い,近々,超小型衛星
にも推進系が必要になると考えられます.

気液平衡スラスタの噴射ガスに液体燃料が混ざるのはNGで,
すぐ燃料切れになります.推力も大きくなってしまいます.
地上では重力があるため,液体は下,気体は上に容易に
分離できます(スプレーやライターを想像してください).
しかし,宇宙では,別の仕掛けが必要です.この対策の
一つとして,IKAROSのタンクには発泡金属が入っています.
この発泡金属が液体燃料を保持して,タンクから出て
いかないようにしているのです(たわしのイメージです).

また,気液平衡スラスタは,噴射するたびに液体燃料が気化
するため気化熱を奪われ,蒸気圧が低下し推力も下がります.
そこで,タンク表面に取り付けたヒータの熱を燃料に素早く
伝える必要があります.ここでもタンク内に入っている
発泡金属が活躍します.発泡金属は金属ですので熱伝導性に
すぐれ,燃料を一様に一定温度にすることに役立ちます.

気液平衡スラスタを搭載した宇宙機は,他にもありますが,
気液平衡スラスタの各課題を克服して,安定的に運転したのは
IKAROSが初めてと言ってよいでしょう.
本日のスピンレート調整も,気液平衡スラスタの仕事です(O).

ほおー、この気液平衡スラスタもまた立派な新技術を盛り込んでいたんですね。一般的な化学スラスタだと膜面が汚染されちゃいそうな気もしますし、安定したガスを使うというのは色んな意味でメリットがありますね。