2010年度冬期の打上げに向け、HTV2号機の全機結合が開始されました [JAXA]

種子島宇宙センターの第2衛星フェアリング組立棟(Second Spacecraft and Fairing Assembly Building: SFA2)では、10月6日から宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)2号機を打上げ形態に電気的・機械的に結合(全機結合)する作業が開始されました。全機結合は10月末に完了する予定です。

全機結合の開始に先立ち、9月中には、国際宇宙ステーションISS)へ運ぶ物資をHTV2号機の補給キャリア与圧部と補給キャリア非与圧部に搭載する作業が行われました。

補給キャリア与圧部には、「きぼう」日本実験棟船内実験室に新たに設置される勾配炉ラックと多目的実験ラックのほか、食料品や実験用試料などの補給品を収納した物資輸送用バッグ(Cargo Transfer Bag: CTB)が搭載されました。また、補給キャリア非与圧部には、NASAの物資であるISSの軌道上交換ユニット(Orbital Replacement Unit: ORU)が、曝露パレットに取り付けられた状態で搭載されました。

大型のラックやORUなどをISSに運ぶことができる輸送機は、スペースシャトル以外にはHTVしかないため、スペースシャトルの退役を控え、HTVの輸送能力に期待が寄せられています。

来年1月頃の打ち上げに向けて着々と準備が進められていますね。今回は船内実験ラックが2つと、船外用の交換部品も搭載されています。