H-IIBロケット2号機による宇宙ステーション補給機2号機の打上げ計画概要 [JAXA]

おっ、いよいよ2号機の情報出てきましたね。打ち上げ日の正式発表はまだお預けのようです。
どうやら今回の打ち上げでは2段目の制御落下実験が行なわれるようで、HTVを分離したのち地球を一周してオーストラリアと通り越しニュージーランド沖南東海域に落とされるようです。HTV1が燃焼廃棄されたのもこのへんですね。ちなみにHTV打ち上げの場合、2段目は放っておいても3日ほどで地球に落下するそうです。
あとフェアリングも改良されている模様。これは根本的な見直しでしょうか?

宇宙ステーション補給機2号機(HTV2)の準備状況について [JAXA]

こちらはHTV側について。予定では今日にも全機結合。
主な改良点としてはやはりLED照明の搭載と1次電池の削減。LEDは全体の半分を置き換えるようです。あとラックや空調のレイアウト変更、推進系・航法誘導系の改良などなど。
搭載物資も記載されており、飲料水はバッグに入れたものをケースに詰めてラックに搭載する形だそうです。主な搭載機器は温度勾配炉ラックと多目的実験ラック、NASAからは曝露部に冷却系と電気系の保全用部品などを搭載。
訓練もHTV1以降50回以上行なわれてきたとのことで、抜かりはないですね。

宇宙開発委員会 安全部会(平成22年)(第4回) 議事録 [宇宙開発委員会]

こちらの議事録にもHTVについて色々。

JAXA(虎野)】 はい。まず、なぜ、この6月かと申しますとですね、このスラスタは米国からの輸入品のスラスタです。技術実証機と、今度打ち上げる運用1号機、要するに2号機ですね。1号機、2号機は輸入品で、3号機から国産のスラスタを使うべく、今、国産スラスタの最終的な開発段階を迎えております。この6月は、実はバックアップ用として輸入品をもう一式調達しておりまして、このバックアップというのは、国産スラスタが万一トラブって、開発期間が長引いた場合のことを考えて、輸入品の調達を一式しているんですが、この輸入品のスラスタが入ってくるのが6月でございまして、2号機は輸入品のスラスタですので、同じスラスタで試験をしなければいけないということで、それで6月になりました。

HTV3から国産スラスタが使われますが、予備品には念には念をということで輸入品が用意されるらしい。

【馬嶋特別委員】 計画どおりに燃え尽きて、残ったものが着水したということですが、それは非常に難しいと思うのですけれども、撮影とかそういうのがあって、それで、まさしく思ったとおり着水が行われたのかどうか、確認できるのですか。

JAXA(虎野)】 はい。実は難しくて、我々もリエントリの着水地点のモニターをしたいなとは思っておりまして、技術実証機も、できれば、船は無理にしても、ジェット機等で落下域をちょっと確認できないかということを模索はしたんですけれども、残念ながら、航続距離だとか、そういう関係で、そのときは見つけることができずに、しかも時間切れになってしまいました。今後、観測したいと思っております。
 ですが、なかなかその準備が難しくて、次号機はとりあえず、機体に送信機をつけて、できるだけその電波を追ってですね、我々の想定した軌道をちゃんと本当に落ちているのかというのを、なかなか難しいかもしれませんが、だめもとでとりたいと思っております。それ以降、飛行機によります観測を、やっていきたいということで、一気に、ばっとやりますという、大手を振っては言えないんですけれども、少しずつ。次号機は、先ほど申しましたように、送信機をつけて電波をとってみます。その次の号機は、ジェット機を、とりあえず1機ないしは2機ほど飛ばしてみて、どの程度とれるかというのを確認してみるというやり方をしたいなとは思っています。残念ながら、プロジェクト経費の関係でですね、膨大にお金が使えるのであれば、一気にやりたいと思っているんですが、なかなかそれを捻出するのに、ちょっと時間を要しているというのが、実は現実でございます。

次から再突入する機体の撮影にもチャレンジ。どんな感じで燃え尽きるのかは良いデータになりますしね。

【池上委員長】 ここの火工品というのは、爆発させて、分離させたりするようなもんで、別に秘密じゃないですよね。

【馬嶋特別委員】 火工品及び固体推進薬です。リストの一番上の固体推進薬と火工品と、それから危険物等というのが、下から2番目のリストですけど、ここに、図を見るとその計算が合わないので。

【池上委員長】 すいません、僕が申し上げたかったのは、火工品というのは、多分、この表の中の分類には入らなくて、爆発をさせて、ぱっとフェアリングを開くとか、ですから、そういうものですから別に、これはマル秘事項ではないんじゃないですか。

【事務局】 ロケットの指令破壊の件であるとか、機微な情報が入りますので。

【池上委員長】 指令破壊まで入るのか。

【飯田特別委員】 指令破壊の爆薬も入っているから。

【事務局】 ですから、一部機微な情報が入っております。

【池上委員長】 わかりました。指令破壊の火工品が入っているので、非公開なのですね。

これはかなり機微ですね。