HTV「こうのとり」2号機 ISSから分離

23:00



カナダアーム2によって把持された「こうのとり」が分離するポイントまで移動中。操作はキューポラから行われているそうです。分離時刻は24:45を予定しているようです。

23:40


動きが止まっています。どうやら分離ポイントまで到達したようです。

24:00




ニコ動でも公式中継が始まりました。管制室の現在の様子も映し出されています。大量の折り鶴の中に紛れてこうのとりぬいぐるみが鎮座していますw

24:46





分離! ISSとの相対距離を秒速1cmで離脱していきます。

25:00



分離から5分後までに離脱マヌーバを2度行っているようです。もう数十メートル離れました。

25:15




NASA管制、そしてISSにも折り鶴。「こうのとり」の中にも詰め込まれ、地球に還ります。








(´;ω;`)ブブワッ やばい、ちょっと泣けてきた…



折り鶴も乗せたHTV「こうのとり」2号機はこの後明け方に日本各地で見ることが出来ます。関西からも仰角が低くなりますが天気が良ければ見られるはず。詳しくは下のエントリから。
そして「こうのとり」の大気圏突入は30日の正午頃。最後までお気を付けて!

03:00 ブリーフィング

ニコ生で会見中継が行われていたのでメモってみました。

搭載した廃棄物は2.4t
往路はISS固定図で一直線 じわりじわり
復路は数回のマヌーバで速く離脱
分離のウインドウは45分 タイミングはアームを操作するクルーにゆだねられる


分離後のマヌーバは自動
0:54 01:04 01:17 02:00に実施

Q 今回離脱後にテストするようなことは

3号機で スラスタ トランスポンタ国産化
ISSから離れてからトランスポンダのB系テスト
国産スラスタで圧力条件変えるのでそのコントロールを変えた運用をデモ
120km切っても姿勢制御してリエントリ中のデータを取る
どう破壊するか 落ち方などを見る
バラバラにおちるか 狭ければ回収機はもうちょっと陸に近いところで回収出来る

Q 震災時 サーバなどの落下 ヒューストンに移すまでの間 どう避難作業を

サーバは特に問題なし その部屋の天井が落ちた 管制室は特に問題なし
2・3名戻ってモニタ コマンド送ったり FDがその時たまたまヒューストンにいたので声で通信
その後津波の影響かなにかで回線が切れた その日のうちにマーシャル宇宙センター経由で復旧
建屋は危険なので仮設のモニタ出来る場所を確保 コマンドは送れないので(特に必要なかったが)
声で連絡・監視

直後は危険なので建屋に入らなかった
ヒューストン2つのラインは地震後しばらく繋がってたがこちらからコマンド送れなくなった
数時間のオーダー

Q B系はどの段階から

4回マヌーバ後から
設計要求は20km範囲 実際は200km繋がる このあと4時頃から
どこまで繋がるか確認しようと思う

Q 光学観測のようなことはするか

光学観測はよほど立派な観測機でないと出来ないので断念
NASAである意味ブラックボックスのようなセンサを落下手前で電波を出すレコーダー
落下位置・温度などが分かる 今のところ今後の光学観測予定は無し
今後のためにやりたいというのはあるが

Q 地震災害の冗長

今回は想定外 2つとも切れてしまった 今回はマーシャル・香港経由で2系統確保した

トランスポンダ 宇宙ステーションと通信するものと TDRSの2系統
ホワイトサンズ マーシャル経由で日本に ヒューストン経由の2系統

1号機では輸入品2つ 高くなったので国産化 3号機で適用

Q 折り鶴はJAXAサイドから提案? 宇宙飛行士の方のレクチャは

最初筑波の方でメッセージを出さないかとFDから鶴を折ろうという話
ヒューストンにいたため話がどんどん伝わって宇宙飛行士からも協力したいと連絡が
急遽こちらから折り方を教えた ESAからも

Q 震度6弱 4階ではぐちゃぐちゃだが下は耐震の工夫を?

サーバは4回 上が揺れたが建物自体は当時の耐震基準 特に強いということは無い
電力は自家発電 1時間はバッテリ

Q ほとんど燃え尽きる 一部は何か

エンジンやチタンの燃料タンク耐熱部品が残る

津波の影響でケーブルやられちゃったんですね。これは思わぬ盲点。しかしたった1週間で運用復帰しちゃうというのは正直大したものでした。