宇宙開発委員会 安全部会(平成23年)(第1回) 議事録 [宇宙開発委員会]

H-IIB2号機打ち上げでのSRB-A分離時の件詳細。

【下平特別委員】 それは今後、その誤差をここまで小さくするというような対策はしないのですか

JAXA(宇治野)】 しないです。なぜそういう事象が生じるということを申し上げると、今、長さの違いといっても、片側から着火する云々というのは、60センチとか、それ以上の長さの違いがないと生じませんので、それは設計上、長さを変えた場合には、片側の着火という状況になるのですけども、製造誤差でそういう片側着火ということは考えなくていいということを考えていまして、基本的には長さの管理ということは当然必要なくて、設計的に大きく長さが変わっている部分なので、必ず片側着火になります。そういった部分を抱えているので、やはりそういう事象が起きてもひっかからないように、幾何学的にひっかからないような対策をとります。

【河内山部会長】 補強させていただきますけども、冗長系設計ですから、万が一には片側がつかないところがあるので、必ず片側着火でもうまくいくというのがバックグラウンドにあって、そうせざるを得ないのです。そこで、そのときにも両側であれ、片側であれ、ひっかかることのないようにするというのが今の説明です。

あとSRB-A分離を撮影してるモニタカメラの画角におさまるのは第1ペアだけらしく、現状テレメトリでも十分確認はできるが第2ペアを写せるカメラの取り付けも今後検討するらしい。

宇宙開発委員会 安全部会(平成23年)(第1回) 配付資料 [宇宙開発委員会]

こちらの資料に載っている図解が分かりやすいです。