本日のイカロス君 2011.09.27

やっぱり姿勢を引き戻されてる分があるんでしょうかね。

今回もタイムラインで数日がかりでやるようです。あとなんかさりげなく無茶ブッてますねw

09/2800:50:26: 今日の IKAROS(9/27) - Daily Report - Sep 27, 2011 [IKAROS-blog]

IKAROSは太陽光圧トルクの影響を受けるため,
通常は,ほぼ太陽に正対する姿勢をとります.

今回この太陽角が40deg程度となるように,指令しました.
この姿勢制御は時間がかかるため,運用終了後も継続して
実施します.

さらに姿勢制御後には,1.5rpm程度までスピンアップします.
スピンレートを大きくすることで,太陽光圧トルクの影響を
相対的に小さくし,従来の姿勢に戻るまでの時間を稼ぎます.
姿勢・軌道がどのように変化していくのか,次回以降の運用で
データを取得します.

現在はスピンレートがコンマ数rpmまで落としてありますからその影響でかなりトルクを受けやすいと。去年は1rpm以上で運用してましたし、スピンレートの多寡で姿勢制御の性能もだいぶ変わってくるものなんですね。小さすぎるとすぐに戻されますが、大きすぎても逆にそれ以上変更し辛くなりますし。

本来の姿勢から大きく傾けるのはリスクがあるし,推薬も消費
してしまいます.
しかし,本来の姿勢から大きく変更することで,これまでとは
異なった挙動が見られるので,ソーラーセイルを操るための
重要なデータとなります.

たとえば,ソーラーセイルによる加速は,膜の反射率と面積の
両方に比例するため,ソーラーセイルによる加速量から両方の
値を切り分けて求めることが難しいのです.
しかし姿勢を大きく傾けることで,この切り分けがある程度
可能になります.これにより膜面モデルをより正確にでき,
ソーラーセイルによる軌道制御&決定が高精度化できるかも
しれません.
風車効果等がどのように変化するかも興味深いところです.

なるほど、断面積を変えることで違う値を見られると。かなり重要ですね。