準天頂衛星、将来は7基体制へ 宇宙庁は当面見送り [共同]

 政府は30日、衛星利用測位システム(GPS)の精度向上を目指す準天頂衛星「みちびき」について、2010年代後半を目標に4基体制とし、将来的には7基を目指すとする方針を閣議決定した。

 政府の宇宙開発の体制一元化については、検討していた「宇宙庁」設置を当面見送り、司令塔機能を内閣府に置く。

 30日朝に開かれた宇宙開発戦略本部で、野田首相は「さまざまな省庁が宇宙に関わっていたが、まとめて戦略的な推進体制を作ることが肝要だ」とあいさつした。

 同本部は、準天頂衛星を産業の国際競争力強化や、安全保障に重要と位置付け、「日本も取り組む必要がある」とした。

宇宙行政の司令塔組織、内閣府に来年度新設へ [読売]

 文部科学省経済産業省に分かれている宇宙政策の大方針を迅速に決めることが狙い。新組織では、日本版GPS(全地球測位システム)を構築するための準天頂衛星の開発や運用も担当する。

準天頂衛星:10年代後半めどに4基体制めざす [毎日]

4基体制には今後1450億円の事業費が必要だ。担当する内閣府は来年度予算の概算要求に2基目以降の開発費41億円を盛り込んだ。

それは良いんですが、全体のパイを増やさずに椅子取りゲームみたいになることだけは避けて欲しいところ。