星の誕生の仕組み探る ロケット使い実験 東北大グループ [河北新報]

 東北大大学院理学研究科の木村勇気助教の研究グループが、終末期の星から放出されたガスが冷えて生成される「ナノ粒子」をロケットで宇宙空間に運び、「宇宙ダスト」を発現させる実験に取り組む。宇宙ダストは鉄や炭素を含み、新たな星の材料になる物質で、星誕生のメカニズム解明につながるという。宇宙航空研究開発機構との共同実験で、早ければ年内に実施する。

 ナノ粒子は、ナノメートル(ナノは10億分の1)単位の固体で、宇宙空間に分布する。実験では、木村助教がつくったナノ粒子をロケットに搭載。ナノ粒子が、宇宙ダストに変化するメカニズムを詳しく調べる。
 ロケットが宇宙空間に入ると、実験装置が始動。ナノ粒子が蒸発した後、冷えて宇宙ダストに結晶化する様子を電波で地上に届ける。データを解析し、宇宙ダストが発現しやすい圧力や温度などの条件を探る。

調達情報にも載ってますが、これによるとS-520-28号機での打ち上げ実験ですね。航空機実験より高精度のデータが期待できるらしい。