「軌道に乗らず失敗」北朝鮮認める [NHK]

あれま。

北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、13日正午すぎに臨時ニュースを放送し、「人工衛星『クァンミョンソン3号』を午前7時38分すぎに打ち上げた。衛星を軌道に乗せることは成功しなかった。科学者、技術者、専門家たちが現在、失敗の原因を調べている」と伝えました。

っていうか、打ち上げ失敗を認めたことの方が驚きですw

北朝鮮、ミサイル発射失敗=直後に爆発、黄海落下−田中防衛相「日本への影響なし」 [時事]

 韓国国防省によると、北朝鮮平安北道鉄山郡東倉里の発射場からミサイル1発を発射。ミサイルは1、2分程度飛行し空中で爆発、最終的に約20の破片に分離し、平沢−群山西方100〜150キロの黄海の公海上に広範囲に落下した。

発射直後にトラブル、二つに分解=下降中にも爆発、20個破片に−北朝鮮ミサイル [時事]

 【ソウル時事】韓国国防省は13日、北朝鮮が同日発射した長距離弾道ミサイルが、発射直後の上昇中と下降中に数回にわたって爆発を起こした可能性が高いことを明らかにした。イージス艦によるミサイルの追跡データで判明した。
 同省によると、北朝鮮が西部・東倉里の発射場から南方に向けてミサイルを発射したのは午前7時38分55秒。それから2分15秒後の同41分10秒にミサイルは北朝鮮の西方沖の高度71キロで、二つに分解した。爆発が起きたと推定される。ミサイル1段目の切り離しとの前後関係は不明。
 二つの物体はそのまま上昇を続け、北朝鮮の境界に近い韓国最北端部の白※(※=令に翊のツクリ)島上空で高度151キロ地点まで達した後に、下降を開始。さらに下降中にもそれぞれが爆発を起こしたという。同省当局者は、下降中の爆発は、北朝鮮が地上からの遠隔操作で爆破させた可能性もあるとの見方を示した。
 二つの物体のうち片方は、17個前後の破片に散らばり、同47分42秒に海上に落下。もう一方の物体は3個に分かれ、同48分02秒に着水した。計約20個の残骸が韓国西方沖の黄海上の広い範囲に散らばったという。

ミサイル1段目に不具合か 北朝鮮の発射失敗 [朝日]

 発射1分余り後に爆発したとすれば、時間からみて1段目の燃焼中にトラブルが起きた可能性がある。

 北海道大の永田晴紀教授(宇宙環境工学)は「1段目の燃焼が目標速度の半分程度の段階で、エンジンか、機体の姿勢制御の機構にトラブルがあったのではないか」とみる。

 1段目は、中距離弾道ミサイル「ノドン」を四つ束ねた構造とされる。同じ構造の1段目を使った2009年の打ち上げは成功しており、北朝鮮は技術に自信があったと見られる。

 複数を束ねて推進力を増強する「クラスターロケット」技術は、新型エンジンを一から開発するより安価で短期間に実現できる利点があるが、燃焼のタイミングを同期させるのが難しいとされる。今回はさらに、09年の1段目から出力を増強していると見られ、燃料漏れなどのトラブルにつながった可能性がある。

2分15秒後に何らかのトラブルで2つに分解、そのまま慣性で放物線を描きながら高度151kmまで到達し、下降中にも何らかの要因で更に細かく分解。その後おそらく射点から2〜300kmの範囲の海上に落下。んー、前回正常に動いた第1段でこんなことになるとはちょっと予想してませんでした。

北のミサイル発射失敗、米専門家が直前に予想 [読売]

 オバーグ氏は訪朝当初は、成功の可能性を「五分五分」としていた。しかし、かたくなな北朝鮮当局者とのやりとりを通じて、安全文化の欠如を痛感し、12日(同)の発射直前には成功の可能性が「五分五分よりずっと少ない」と述べ、失敗を予想していた。

 オバーグ氏は悲観的な見方に傾いた理由として、発射を政治的イベントとして推し進める「熱狂」を挙げ、「(16日までに発射しなくてはならないという)日程上のプレッシャーが致命的な誤りを招くのは、法則であり、これは宇宙専門家にとってあまりに有名だ」と指摘した。さらに「作業員からの異論や疑問を受け入れる能力は非常に低い」と、現場の慎重論を黙殺して発射を強行する空気を問題視していた。

ああ、技術的な指摘を無視して打ち上げを強行するのは一番よろしくないパターンですね…。もし成功させたいのなら、こういう記念日とかに向けて追い込みかけるのをやめて着実に進めるよう改めるべきだと思いますが、それで上層部を口説くのはあの国じゃ難しそうですし、ていうか国連決議違反ですからね。多分輸入規制によって部品の枯渇とかもあるんじゃないでしょうか? 核実験やっちゃったのも響いてますよね。やっぱその点イランは着実にやってる印象です。ていうかこれ1回で全国民の食費1年分ですか…。

平壌のプレスセンター、広報も困惑 何も知らされず? [朝日]

 米国の記者らが「招待したのだから、情報や映像を公表するべきだ」と繰り返し詰め寄ったが、担当者は困惑した様子で「もう少し待ってくれ」と言うのが精いっぱい。やがて部屋からいなくなったという。

あーこりゃバツ悪いですなあ。

12日に平壌入りした中野記者を案内した北朝鮮外務省の日本担当者は同日、「電話もインターネットも自由に使え、すべて公開しているので、ぜひ本当のことを伝えてほしい」と繰り返していた。

ネットも開放してるのか。