マウス、宇宙3分の旅 北大と三菱重工、新薬開発に生かす [北海道新聞]

 北大と三菱重工業などは本年度、実験用のマウスを航空機に乗せて地上100キロの宇宙空間まで飛ばし、無重力状態下で心拍数や血圧、免疫力の変化などのデータを収集するプロジェクトを始める。宇宙でのマウスの生体反応を詳しく解析し、将来の新薬開発につなげるのが狙いだ。

 プロジェクトは北大と三菱重工のほか、第一三共など製薬会社7社が参加する宇宙創薬協議会が行う。代表は、宇宙空間での創薬研究に力を入れている北大大学院医学研究科の吉岡充弘教授(53)=薬理学=が務める。

 打ち上げるマウスは、空気の循環や排せつ物の処理ができる三菱重工が開発した生命維持装置を使用。一つの装置にマウスを5匹ほど入れ、計2個を航空機に乗せる計画だ。装置内で血圧などを測定するほか、飛行前後の血液を採取し遺伝子レベルの変化を調べる。

高度100kmの航空機って、サブオービタル的な何かでしょうか? 今のところスペースシップワンくらいしか飛んでいませんが、いつ頃飛ばす目標なんでしょう。ちなみにこれに似たような話でH-IIAでピギーバックにする案が何度も報じられてますが、そちらは大阪大などとの共同研究。そっちの進展はどんなもんでしょうか。