大阪工業大:学生製作の人工衛星 来月宇宙へ [毎日]

 大阪工業大大阪市旭区)の学生らが作製した人工衛星が来月9日、宇宙に飛び立つ。電気でフッ素を気化させて推進するエンジンを搭載した小型衛星で、3年半がかりで完成させた。このエンジンの方式は燃費が良く、大学発の人工衛星としては世界初だという。1年かけて大阪の淀川河川敷に繁殖する外来植物を撮影、駆除対策に生かす予定で、学生らは「精魂込めて製作した。将来、惑星探査衛星の開発などにつながってくれれば」と夢を語っている。

 開発した人工衛星は「PROITERES(プロイテレス)」。プロジェクト名の英語表記の頭文字をとって名付けた。

 一辺約30センチの立方体で重さ約14キロ。エンジン部分がフッ素樹脂でできており、本体の表面を覆う太陽電池パネルからエンジンに電気を流すと、フッ素が気化し、これを噴射させて推進する。

 人工衛星の多くは、液体水素などの化学燃料を燃やして推進する。今回の方式は、エンジン自体が「燃料」となるため、寿命は使い切るまでの1年と短いが、他に燃料が必要ないため、軽量化が図れ、燃費の良さで注目されている。

これ、とても面白そうな計画ですね。樹脂を推進剤に用いる電気推進というと相模原キャンパスで見たパルス型プラズマスラスタを思い出しましたが、原理はこちらも同じものでしょうか。打ち上げにはインドのPSLVを予定しているようです。