JAXA・北陸ファイバーグラス・岐阜大、宇宙機向け耐熱材を開発 [日刊工業新聞]

 宇宙航空研究開発機構JAXA)は北陸ファイバーグラス(石川県小松市、北村雅之社長、0761・65・1665)、岐阜大学と共同で大気などによる高温過熱状態から宇宙機を防護する炭素織布耐熱材を開発する。探査機「はやぶさ」で培った耐熱技術をもとに、厚さ1センチメートル程度の炭素繊維を独自の織り方と作り方で製作。はやぶさの耐熱材の約4分の1に当たる1立方センチメートル当たり0・2―0・3グラムと軽量化する。JAXAは同耐熱材の宇宙機への採用を検討し、2013年度内に完成を目指す。
 開発するのは、日本の宇宙機が地球への帰還時に大気圏に再突入する際、機体表面が3000度C超の高熱となるため、機体を防護する耐熱材。地球に帰還した、はやぶさ小惑星イトカワから持ち帰った試料を入れたカプセルに耐熱材が使われた。
 今回開発する耐熱材はさらに強度を高め、軽量化を目指す。

大幅な軽量化ですね。タイミング的に「はやぶさ2」には間に合わないかも知れませんが、はるかに大型であるHTV-Rにとっても有望な素材ですね。