JAXAにおけるコンピュータウイルス感染の発生及び情報漏洩の可能性について [JAXA]
ふごっ…
宇宙航空研究開発機構(JAXA)において、職員の端末1台がコンピュータウイルスに感染し、以下の情報が外部に漏洩した可能性があることが11月28日に判明しました。
現在、JAXAでは漏洩した可能性のある情報内容の特定および原因究明に取り組んでおります。
1. 漏洩した可能性のある情報について
2. 現在判明している状況について
11月21日に当該端末でウイルスを検知し、直ちにネットワークから切り離し調査したところ、11月26日に当該端末がウイルスに感染していることが判明しました。当該端末を調査したところ、11月28日にウイルスによる情報収集がなされていた痕跡、および外部との通信が確認されました。現在、情報漏洩の有無、およびその影響について調査を行っているところです。
また、当該端末以外でのウイルス感染の有無についても確認を行っています。
3. 今後の対応について
このような事態が生じたことをお詫び申し上げますとともに、このたびの事案を重く受け止め、すみやかに以下の取り組みを進めるとともに、再発防止に向けてより一層の情報セキュリティの強化に取り組んでまいります。
- 漏洩した可能性のある情報内容の特定および対応を実施する。
- 原因究明および再発防止のための対策を行う。
うーむ、年明け頃にも標的型ウイルスに感染したということがありましたが、今回はどのような経路なんでしょうかねえ。ともあれこういう推進系の情報は安全保障上とても機微なものですから管理を徹底して欲しいと思います。
■宇宙機構のPCにウイルス、ロケット情報流出か [読売]
職員は筑波宇宙センター(茨城県つくば市)に勤務し、「イプシロン」の技術開発を担当。今月21日にパソコンのウイルス検出ソフトを更新したところ、ウイルスが検知された。ネットワークから切り離して調べ、感染が判明した。専門機関に調査を依頼したところ、データを収集したり、外部と通信させたりする複数の新種ウイルスに感染していることが確認された。
■JAXA、ロケット設計情報流出か PCがウイルス感染 [朝日]
パソコンにはイプシロンのほか、2006年に引退した固体燃料ロケット「M(ミュー)5」、基幹ロケット「H2A」「H2B」の仕様や運用に関わる情報、会議の議事録などが入っていた。
感染経路は不明だが、設計図など特に重要な情報はパソコンには保存させないようにしていたという。今後、実際に漏れた情報の特定などを進める。
どうやら設計に関わる情報は含まれてなさそうです。
■三菱重工またウイルス感染 宇宙関連の情報流出も [共同]
三菱重工業は30日、名古屋航空宇宙システム製作所(名古屋市)の宇宙関連業務に使っているパソコン4台が新種のウイルスに感染したと発表した。情報が流出した可能性もあるとみて、社外の専門業者と共同で調査に乗り出した。
名古屋製作所は、ロケットや衛星用機器などを開発、生産している。ウイルス検索ソフトにより、11月27日に感染が発覚したという。
ってMHIも!? 時期的に近いですが関連性はあるんでしょうかね? いや異なるものかも知れませんけど。