国産宇宙服開発へ JAXAなど、繊維技術を結集 [日経]

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 宇宙航空研究開発機構JAXA)が国産宇宙服の開発に乗り出す。日本企業の技術を結集し、2〜3年後をメドに試作品を完成させる。2020年までに国際宇宙ステーションに運び込み、性能を確かめる。将来の日本独自の有人飛行実現をにらみ、宇宙技術の海外依存度を下げる。

 開発には帝人グループやYKKが参加する見通し。他の繊維メーカーなどにも協力を呼びかける。

 真空の宇宙空間では宇宙服が膨らみ動きにくくなる。金属なみの強度に優れた特殊な繊維を活用し、冷却用下着、気密服、断熱防護服を重ね着する。真ん中の気密服で膨らみを強力に抑え込む。

 この頑丈な作りで、宇宙服の内圧を従来より7割高い0.58気圧にできる。1気圧の宇宙船で過ごす飛行士にとって、宇宙服の内圧が高いと気圧の変化が小さいので着やすい。

数年後に試作品というのはなかなか早いですね。基礎研究で一定の目処が立ったのでしょうか。現状HTV-Rすらなかなか進みませんし、独自の宇宙船を開発しても宇宙服などの生命維持系統はどうするのかということにもなりますし、進められるところから進めようということでしょうかね。