三菱電など、「ひまわり8号/9号」の地上設備の据え付け工事を完了 [朝日]

 気象衛星ひまわり運用事業会社(東京都千代田区)と三菱電機は7日、2014年夏以降に高度3万6000キロメートルの静止軌道に打ち上げる気象観測衛星「ひまわり8号/9号」の地上設備として、主局(埼玉県鳩山町)と副局(北海道江別市)の据え付け工事を完成したと発表した。両局とも直径9メートルの送受信パラボラアンテナを2機ずつ備え、データ取得のバックアップ体制を強化しており、気象庁への観測データを安定的に提供できる。同設備と工事を合わせた三菱電機の受注額は数十億円とみられる。

気象衛星「ひまわり」、江別で管制 台風少ない道内に副局設置 [北海道新聞]

 設置主体は8号、9号の運用を委託された三菱UFJリースなどのグループで、施設整備を含めた30年3月末までの気象衛星の運用費は292億円。地上設備はグループから三菱電機が受注し、今春から整備を進めてきた。

 気象衛星の地上設備は1カ所だったが、非常時の代替施設として、埼玉県内の主局に加え、道内に副局を初めて設置。台風などによる悪天候に見舞われにくい点が評価された。

三菱電機と気象衛星ひまわり運用事業、「ひまわり8号/9号」の地上設備の据付工事を完了 [Response]

今回設置した衛星管制設備は、観測データの送受信を従来の主局1局の運用から、主局・副局の2局とし、さらに各局内でも直径9メートルのアンテナ設備2式を含む2系統の冗長構成を確保することで、気象庁へ観測データを安定的に提供する。

三菱電機、15年の運用開始に向け「ひまわり8/9号」の地上設備工事を完了 [マイナビ]

また、従来は原則1日1回しかできなかった衛星への運用指示回数を、2.5分間隔(最大1日576回)で指示することを可能にしており、これにより、台風の監視やゲリラ豪雨をもたらす積乱雲の監視など即応性の高い領域ごとの観測データの取得が可能になるという。

さらに、2機の衛星と両局にある地上設備を同時監視する総合監視システムを導入したことにより、15年間にわたる予定の運用業務の省力化を実現することが可能になったとする。

国内2局体制で冗長性を確保し安定運用を行うそうです。