筑波宇宙センター特別公開に行ってきた 2013.10.19
お待たせしました! やっとアップしました。
今回は座談会が行われなかったのでじっくりと巡回し、さらにいくつか講演会に参加することもできましたよ。
今回も始発の新幹線に乗り込み一路筑波へ。毎度のことですがほとんど寝付けませんでしたw
8時半ごろ、秋葉原からつくばエクスプレスへ。いつもよりちょっと早いペースですよ。
うむ、いつもより数分早く入場することができましたよ! つまり始発で超急いでギリギリということですw 曇っているため気温は若干低め。念のため3枚着込んできましたが丁度いい感じです。
H-IIの下ではポスター展示の準備中。後ほど立ち寄りたいと思います!
さて、今回も真っ先に総合環境試験棟「SITE」へ向かいます。ここでは試験中の人工衛星実機が見られます。毎度長蛇の列なので、列が伸びないうちに巡回するのが時間短縮のコツです。
今回からは整理券方式になりました! これで時間を潰さずに済みますね。自分は約20分後の10時40分の回から。
W-2 宇宙ステーション運用棟
有人エリアへ。どうやらISS管制室見学がまだ空いているようですよ! これならSITEの時間までに見られるか?
というわけで並んでみた。現在「きぼう」ではこのような実験が行われています。MAXIはフルサクセス達成!
そして順番が回ってきましたが、内部は撮影禁止なので…
ざっとメモってきました。汚くてすみません!
まず入ってすぐのロビーでは古川さんによる紹介映像が流れています。そこから進むと「きぼう」管制。2重になっている窓の内側には例ののれんがw 中では5名ほどで運用中でした。その隣の部屋は実験運用室。各ミッションごとにエリア分けされています。本日は土曜日なので基本的にISSは休日。そのためほとんど人はいませんでした。一番手前のモニタには「きぼう」船外実験プラットフォームに設置された民生HDTV…いわゆるハンディカムで撮影された地球のライブ映像が転送されています! こんなに綺麗なのか! ほとんど何の問題も無く動作しているようです。この動画はもっと活用しても良いんじゃないでしょうか?
さらに進むとHTV管制室。現在はシグナス補給船の運用支援を行っていますが、ISSに結合している間は特にすることは無いのでこちらもほとんど人はいません。そのかわりフライトディレクタの席にこうのとりぬいぐるみを発見!
お土産にHTV-4ステッカーゲット!
さて、もう10時40分を回ってしまっています! ダッシュでSITEへ戻ります。
ギリギリ間に合った! よっしゃ!
SITEも撮影禁止なのでメモりました。現在はASTRO-Hが再びバラされ試験中です。左には内部の構体、右手にはバス部のガワが立てかけられています。6角形のものは底面部。それぞれグリーンの透明カバーが掛けられていました。なお前回までここにいた「だいち2号」は現在筑波から搬出され、鎌倉の三菱電機の工場で最終的な試験が進められている模様。色々スケジュールが込み入っているそうですが、何とか今年度中の打ち上げを目指して進めているそうです。
W-4 宇宙ステーション試験棟。
「ムッちゃんがへばりついてたやつー!」
こちらに設置されている試験モデルで各種噛み合わせなどを行います。
W-3棟前では無重力実験を行っていました。ハム太郎のぬいぐるみをケース内に拘束し監視カメラで観察しながら高度10mから自由落下。一瞬ふわっと浮き上がるも落下の衝撃で叩き付けられるハム太郎!
W3 宇宙実験棟
11時40分からは麻生フライトディレクタによるHTV講演に参加。
「古川さんの靴は何種類もある。いいな!」
そしてなんと古川宇宙飛行士がサプライズで登場! 会場ヒートアップ!
「あれ、ちょっと、落書きしないで!」(会場笑い)
「よく見たら"外側も内側も綺麗な宇宙船。ありがとう!"と書かれている。これ燃やしちゃわずに切り取って持ち帰って来て欲しいな」(会場笑い)
「クイズに正解したから握手!」
「古川さんも握手! いいなー! 自分も握手したいな!」
「やった! 握手できた!」
いやー面白かったですww
そしてぶら下がりで麻生さんに質問してきました。
―HTV-Rの小型版検討案、非与圧部にはどれくらいのペイロードを搭載できるか?
その案もあったが実は曝露パレットを搭載すると強度的に改修が大きくなり、またカプセル底部の曲面の分だけへこませるなど改修範囲が広すぎるため、現在は(非与圧部は)検討されていない。
参加者向けにHTVメモパッドを貰いました!
若田さんへのメッセージボードがありましたので書き込んできました。
TKSCのマスコット、池の鴨さん。
S-6 研究開発棟
ここでmitsuto1976さんご一行と合流。お久しぶりです! mitsuto1976さんとは特別公開の座談会でよく一緒に登壇しますが、今回は座談会は開かれないためゆっくりと巡回されているようです。九州から来られているため先ほど到着したばかりとのこと。
「かぐや」搭載型500N2液スラスタ試験モデル。
小型1液式スラスタ。「あかつき」のRCSはこの20Nクラスと同等でしょうか?
いわゆるプリキュア。
国産フライホイールと軸受け。これはかなり大型ですね。
バルブに関しては色々ありましたので、海外製品の特性把握と平行して国産化も進めているようです。SLATS向けのホールスラスタも。
「みちびき」から静止衛星でもリチウムイオンバッテリー。次世代「ひまわり」でも採用されます。
回収カプセルの誘導精度を5kmにまで向上させる誘導技術。
宇宙環境に適応する素材。耐原子状酸素コーティングされていないポリイミドはかなりボロボロです。
こちらはHTVに搭載した国旗のコーティング試験モデル。
内部にヘリウムガスが充填されており、宇宙放射線が通過した部分が電離。そこに放電することで擬似的に可視化するという原理のようです。通過頻度はまばらですが、連続すると1秒間に数回という感じでした。
13時過ぎ、再びISS運用棟の前を通り過ぎると恐るべき長蛇の列でした。うむ、やはり朝イチで回るに限りますね。
中庭の芝生で昼食を囲む。朝からずっと歩き回っていたのでえらく空腹でした。
その横でうちわが配られていたので1つゲット。
E-2 広報・情報棟
イプシロン・H-IIB講演を聴きに来ました。しかし録音に失敗…!
ちなみに普段座談会はこちらで開催しています。こんな感じで見えるんですね−。
さて、いつものH-II下に参りました。
寄附金を用いて有人アボートシステムのシミュレーションを実施したそうです。ロケット爆発の衝撃波を食らった場合、内臓がズタズタに…!
ハイブリッドロケット打ち上げで最優秀賞を取ったようです。おめでとうございます!
射場不適合率の大幅減少。13号機以降激減していますね。
イプシロンの射場作業手順。
ここで先日の打ち上げについて聞いてみました。
―先日の打ち上げ、中継を見ていると80秒あたりでググッと急激に飛行コースを変更しているように見えたが、あれがノミナルの飛行経路か?
イプシロンの初期飛行方位角は112度。海の方向へ飛んで行き、ピッチダウンして東へ向かう。おそらくそれ。
―先日イプシロン関連の講演会の記事を読んだが、台風がギリギリ逸れたおかげで打ち上げ延期せずに済んだとあった。小笠原局のことか?
その通り。小笠原の風速制限が20m/sだった。
ちなみにERGは夜間打ち上げと聞いている。
高度化の成果としてテレサットの商業衛星打ち上げを受注。これについても聞いてみました。
―高度化204型はGTO4.7tとあるが、TELSTAR 12Vはテレサット社のサイトでは4.9tと記載されている。数字上は打ち上げ能力が不足しているようにも見えるが、マージンを用いるのか?
開発段階ではノミナルの数値を厳しめにする。イプシロンも打ち上げ時には搭載能力に余裕があった。
LNG。
LE-X。配管図が以前のものより若干分かりやすく。
ん? このHOPE状のものは…
どうやらこの3Dプリンタで作成したようです!
C-1 総合開発推進棟
例のアニメのポスター発見!
こちらはTRMMで観測した台風25号。次から次に台風が発生してどれがどれやらw
こちらは先日までSITEにいた「だいち2号」。SARが取り付けられているようですね。こちらでも質問してみました。
―広域・高分解能観測技術衛星というかなりALOS-3っぽい衛星が来年度の概算要求に盛り込まれていたが
ALOS-3は概念設計手前まで行ったが、一から練り直した。他の観測衛星との違いを打ち出す。
宇宙政策委員会の議事要旨などを見ても観測衛星網の指針に盛り込まれるなど以前に比べかなり好意的に見えますので、早期実現に期待したいところです。
終了時刻5分前となりましたが、大急ぎでクイズラリーを完成させにかかります。筑波宇宙センター内はかなり広いので奥まで行くのに荷物背負って走るのは疲れる疲れるw これを完成させて限定壁紙をゲットします。
お土産も忘れず。イプシロンやSPRINT-Aピンバッジがあったので確保しました。
液体窒素ブースでフリーズドライマシュマロを配っていたので颯爽とゲット。ウマー
時間切れとなってしまいましたが、スペースドームも最後に覗いていきました。うむ、相変わらずデカイ。
一瞬小雨が降りましたが何とか最後まで持ちました。さよならTKSC!
シャトルバスでつくば駅まで戻り、現地で落ち合った面々で駅前のレストランへGO!
同席した子供さんが特別公開で出展されていた水ロケットゲームをやりたがっていたので、カバンから颯爽とiPadを取り出す。こんなこともあろうかとインストールしておいた! あと「F-sim Space Shttle」というゲームも大ハマりでした。
そんなこんなで楽しい一時を過ごした後、新幹線で帰路に着きます。
23時過ぎに京都着。ここでN700Aであったことに気付く。どうりでピカピカの車体だと思った!
今回のお土産の一つ、安納芋タルト。安納芋は種子島名産品です。某しるこサンドのパッケージと酷似しているようにも見受けられますが…w
販売元はコスモテックさんでした! 打ち上げ業務を支援している所です。美味しゅうございました。
こちらがピンバッジ。次の打ち上げはこれを付けて見に行きたいと思います!