ロケットを作ろうと誘われたら、断る理由はない 漫画家 あさりよしとお [ファン!ファン!JAXA!]

先生なにやってんすかww

 1997年に有志が集まって、H-IIロケットを使った、日本独自の有人宇宙船をやれないかという検討会が始まり、その後、他の既成のロケットエンジンを使った、新型ロケットで、同様の事ができないか?というふうに変化して行きました。そこから当時IT企業の社長だった堀江貴文さんに出資を持ちかけ、ロシアのロケットエンジンの購入を試みましたが、明らかに高い値段をふっかけられて断念。結局、一方的な交渉を避ける為には、たとえ性能が悪くても、自分たちでロケットエンジンを作れるという技術が必要だと分かりました。そこで、実際に作ってしまおうという話になったのが2005年の春でした。

僕たちがやっている民間ロケットの開発は、子どもの頃に思っていた夢を実現するために、いい年した大人がやっているわけですが、それは、幼い頃に買えなかった超合金(おもちゃ)を大人買いしているようなもの。それはちょっと寂しい気がしたんです。でも、フィクションの中だったら、小学生が夏休みにロケットを作って、人工衛星を打ち上げてしまってもいいじゃないかと。そこで野田さんに、「最小の人工衛星打ち上げロケットはどのくらいの大きさになりますか?」と聞いたのが、後にロケットを一緒に開発することになったきっかけです。

あの頃はロシアのアルマズを購入しようとしてたんでしたっけ。現在は小ぶりながらでもコンスタントに打ち上げていてかなり安定してきましたよね。大気圏を突破するのが楽しみです。