ランドサット8号の日本上空からのデータを即時公開 [産総研]

 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)地質調査総合センター【代表 佃 栄吉】、情報技術研究部門【研究部門長 伊藤 智】は、米国の人工衛星ランドサット8号の地球観測データをウェブ上に即時公開するシステムを構築し、平成25年11月22日から一般に無料で提供する(http://landsat8.geogrid.org)。ランドサット8号は、日本の上空を毎日通過し日本全体を16日周期で巡回するが、このシステムは撮像されたデータを直接受信し、受信後約1時間半で公開する。これは、ランドサット8号を運用する米国地質調査所(以下「USGS」という)との国際協力契約により、可能となった。

このシステムで衛星データを利用するため、最新衛星であるランドサット8号(平成25年2月打ち上げ)を運用するUSGSと協力契約を平成25年11月21日に締結した。その協力合意書に従って日本周辺地域の受信局として、データ受信・処理・蓄積・配信システムを構築し、今回の一般向けの公開に至った。

 今回構築したシステムは、日々地球を周回しているランドサット8号から直接データを受信・蓄積すると同時に、ウェブ上に即時公開している(http://landsat8.geogrid.org)。このウェブサイトでは、過去16日間(ランドサット8号は16日ごとに同じ地点を観測する)の日本上空の観測データを誰でも無料で閲覧できる。データ受信からウェブ配信までのすべての処理が自動化・最適化されており、ランドサット8号が上空を通過してから2時間程度で全処理が終了する。

Landsat-8直接受信・即時公開サービス

おお、これは面白いですね。準リアルタイムで最新の衛星画像が閲覧できます。今年2月に打ち上げられたばかりのLANDSAT-8のデータを自動的に処理し公開されているそうです。今後打ち上げられる「だいち2号」などでも行ってもらえるとwktkなんですが、初代「だいち」でも行っていた商業利用などの兼ね合いを考えるとちょっと複雑な話になるかも。


さりげなくTwitterアカウントも。