日本代表GL敗退

1勝も出来ないというのは非常に厳しい結果ですね。初戦の厳しいコンディションの中で良い形を維持できず連続失点し手痛い黒星を喫したこと、10人になって引き分け上等のドン引きサッカーをこじ開けられなかったこと、南米の強豪国の1.5軍に圧倒的なフィジカルとテクニックで完敗したこと、これらは日本が今持っている課題をたった10日間で全て突き付けられた感じです。その中で勝ち進むにあたって、初戦を落とした時点で既に難しくはありましたが…。
これまでにもこの4年間、アルゼンチン・オランダ・イタリア・ベルギーなどを相手にエキサイティングな試合を見せてくれました。それだけに過剰な期待をかけすぎていたのかも知れませんが、ひとつの大きな方向性は見せてくれたと思います。ザックは辞任するそうですが、最後こそ残念な結果に終わったもののこれまで本当に尽力してくれました。課題のディフェンスを克服するところまで続けて欲しかった気持ちはありますが、今はともかくお疲れさまでしたと言いたいです。
日本は今でこそW杯に出場するのが当たり前かのようですが、世界的に見ればまだまだ新参。欧州の強豪国ですらGL突破もままならない所もありますし、やはり一朝一夕にはいけませんね。安定的に高いパフォーマンスを発揮できるようにするのがこれからの課題でしょう。
巷で言われているここ最近の本田選手の健康状態ですが、まあ何かはあったのでしょうが徐々に持ち直してきているところではあるんでしょうね。運動量のデータを見るとチームでは長友選手の次くらいに走っていますし。ただボール際の強さが以前と明らかに違うというか、後半になると目に見えてロストが増えるという傾向にありました。それでも今大会1ゴール1アシストというのは流石ですが、ベストなパフォーマンスを発揮できていなかったかもしれません。香川選手もですが、また上げてきてほしいところです。
ともあれ現在の主力陣は4年後には30歳前後。身体的なピークを過ぎ、次の主力がどうなってくるかはまだ見えてきません。果たしてどうなっていくでしょうか。