見せてもらおうか、「H-IIA改」の性能とやらを:「H-IIAロケット29号機」公開(前編)――29号機で何が変わったのか [MONOist]

先日行われたH-IIA29号機機体公開を大塚さんが非常に詳しくレポって下さっています。今回の打ち上げでは以前受注した商業通信衛星Telstar12Vを搭載しますが、第2段高度化を使用し「ロングコースト」で静止遷移軌道に投入する初のミッションでもあります。高度化ミッションマークには打ち上げ時に部分的にロングコーストを使用したこともあってか「はやぶさ2」のようなものが描かれていますw

H-IIA Ver 2.0:「H-IIAロケット29号機」公開(後編)――“高度化”で大改造された第2段 [MONOist]

従来はロケットと衛星の分離機構に火工品(火薬で作動する部品で信頼性が高い)を使っていたため、分離時の衝撃が大きかった。これを排除することで、衝撃を現状の約4100Gから世界最高水準の1000G以下にする。この技術については、29号機には適用されておらず、その次のX線天文衛星「ASTRO-H」で実証を行う予定。

ASTRO-Hも今年度打ち上げを予定しています。いよいよこちらもお披露目ですね。

 ちなみに高度化H-IIAGTO打ち上げ能力について、宇宙航空研究開発機構JAXA)のパンフレット(リンク先PDF)には4.6トンという数字が出ているが、今回搭載する「Telstar 12 VANTAGE」の重量は約4.9トンだ。能力が足りないように見えるが、4.6トンというのは開発の最低目標であり、実際には十分な能力があるという。

とのことで、以前にもちょっと気になっていたんですがあくまで小さい数字の方のカタログスペックだったようです。