星野之宣 『ムーン・ロスト』

2001夜物語』で衝撃を受けた星野先生のSF作品待望の新刊。 大まかなストーリー内容は物凄くマッチョで基本的な物理にも所々詰めの甘さも見受けられますが、多様な理論の盛り込まれた展開やスケール感にはハラハラさせられると同時に心躍る。 「ここにそのネタ持ってくるか!」とも驚かされ、命の在り様に感動を覚える。 久々に原点回帰した作品を味わえました。
また作品中では「北極大陸になってしまったアメリカ」対EUの構図が描かれ土地の肥えたロシアは影の薄い事この上なしwなワケですが、北上した南極大陸の扱いがどうなるのか気になるところではあります。