「つくる会」教科書採択 「反対意見99%同じ文言」都教委から疑問の声

意見の大半は「戦争を賛美するような扶桑社の教科書を採択しないように」「開校後に生徒や教職員の意見を聞いて教科書を決めるように」などだった。
この反対意見に関して、教育委員会で国分正明委員(元文部事務次官)が「私のところにも多くの要請か反対か分からないものが来るが、99%が同じ文言。この人たちは教科書を読んでいるのか」と疑問を呈した。
さらに、国分委員は「扶桑社の教科書は、例えば日中戦争について批判的に書いているし、コラムで見開きで戦争の悲惨さについても書いている。何でこの教科書が戦争に導くものなのか分からない」と述べた。

組織票ワロタ。 まあコレの市販版を読んでみて思ったことは、「戦争を賛美」に期待してると大いに肩透かしを食うだろうなという事です。 白か黒かのバイナリ思考で歴史が成り立っているわけではないし、仮にその判断を下すとしてそれは歴史の読み手が行うのであって教科書ではありません。 中韓の反発を除き、少なくとも内容に関してはごく普通の教科書です。 歴史の勉強ではなく受験の勉強がしたいのならぶっちゃけ参考書を購入すれば済む話ですし…
そもそもこれだけ報道されれば受験生は「こういう教科書を使う」と知った上でそこを受けることに決めるわけで、その判断を無視して第3者が「生徒や教職員に決めさせろ」って言うのは意味の無い話です。 何なら、全国の中高生に今使っている教科書と読み比べさせてみるのもまた一興ではないでしょうか。