尊厳死?: 人工呼吸器外し患者死亡させる 広島で院長

病院によると、患者は肺炎などで今月4日に入院。6日に人工呼吸器を付けたが、13日未明ごろ意識不明に陥った。家族が同日午前、「管を抜いて本人を楽にさせてほしい」と院長に重ねて要望。午後2時10分ごろに管を抜いた。栄養剤や利尿剤などの投与は続けたが、患者は約20分後に死亡。院長は死亡診断書に重度の肺炎、腎不全と記入した。
院長は、「管を抜けば間もなく死亡し、抜かなくても一両日中に亡くなる。家族の総意ならば管を抜く」と、ベッドの周囲にいた家族や親せき十数人に説明。両者の話し合いは数十分程度だったという。病院側は急きょ、人工呼吸器を外すことに同意する「承諾書」を作成。娘2人とその夫計4人が代表で署名したという。

「倫理委設置を」市医師会が見解 福山の安楽死 <中国新聞>

日本医師会が二〇〇四年二月にまとめた倫理指針は延命治療の中止について、一人で判断することなく、しかるべき医師に相談し判断することが大切―などと記述している。細木会長は「(人工呼吸器を外すことを)複数の医師で判断していれば問題なかった。院内に倫理委員会の設置が必要だった」と指摘した。

海外でも安楽死ですったもんだがありますが、意思と倫理どちらを尊重するかは非常に悩ましいところですね。 本人の意思確認が事前にあれば一番なんですが。 今回は院長先生が判断を急ぎすぎた感がありますが、どちらにしろ差し迫った時間の問題であったと考えるとどうにも…
「生きる」と「生かされる」という違いというものでしょうか、この先いくらでも同様の問題が出てくることでしょうから、当り障りのない論議を繰り返すより何らかの形で一度きちっと明文化するなりしておかないときりが無い予感