トルコ出土の鉄 世界最古の鋼

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この鉄の破片は、長さ2cm幅1cmほどで、東京にある中近東文化センターの調査グループが、平成6年にトルコ中央部のカマン・カレホユック遺跡にある紀元前20世紀から18世紀にかけての商人の住居跡で発掘しました。調査グループの1人、岩手県立博物館の赤沼英男上席専門学芸員電子顕微鏡や特殊なエックス線装置で分析した結果、鉄に熱を加えて強度を増した「鋼」特有の、鉄と炭素が結びついた結晶が含まれていることがわかりました。こうした鋼の技術は、これまで紀元前14世紀から12世紀にかけて現在のトルコを支配していたヒッタイト帝国の時代に確立したとされてきましたが、今回の発見はそれを400年から800年さかのぼり、アッシリアの時代に当たるということです。

ヒッタイトをさらに遡る歴史的発見の模様。 「TPぼん」も改訂の必要が!