探査機「はやぶさ」着陸していた…岩石採取は失敗

タッチ&ゴーの予定が、「着陸」していた模様。

宇宙機構によると、はやぶさは20日午前5時40分ごろ、最後に追跡できた高度17メートルに達した以降も、秒速約10センチで降下を継続。地表で緩やかなバウンドを2回繰り返した後、30分間にわたり着地していたという。

はやぶさは着地と同時に、地表に金属弾を発射し、舞い上がった砂ぼこりを採取装置で取り込むことになっていたが、金属弾は発射されなかった。降下途中に何らかの障害物を検知したため、採取装置が働かなかったとみられる。宇宙機構は採取装置が起動しなかったなどの理由で、「着地できなかった可能性が強い」としていた。

機体に大きな損傷はないが、温度が100度を超えるイトカワ表面に長く接触していたため、熱センサーの故障が予想され、点検が必要になっている。

また、宇宙機構は、世界88万人の名前を刻んだ着地点の目標となる金属球「ターゲットマーカー」が、地表に到達したことを示すはやぶさの撮影画像を公表した。

すげえ… 鳥肌立った。 着陸と言うより不時着ではありますが、これこそまさしく「冒険」という感じです。 イトカワの地表が当初の予測以上に起伏が激しかったことがネックではありましたが、それでも着陸→離陸を成し遂げなお健在というのが感動を覚えますね。 非常に残念ながら採取装置が障害物の検知で作動しなかったために岩石採取機構は動作しませんでしたが、もし予定通り2回目のタッチダウンが決行されるなら、その対策もなされるでしょう。
ただし、着陸の際に砂埃が舞ってサンプラーホーン内部に付着している可能性もあるとの事で、採取カプセルの保管が検討されているという話もあります。