しかし世知辛いね宇宙開発

ライブドア関連の同じようなニュースを延々流すよりこういう華やかな話題を流した方が視聴者だって喜ぶよ。 俺も喜ぶよ。 まあ、だからこそネットライブ中継なんて素晴らしい企画も生まれるわけですが。
成功して当たり前、みたいに思われてるから失敗した時より扱いが小さいのか、それとも中国ですら有人を成功させているんだから今時衛星くらいで…と思われているのか。 もっとも、有人宇宙飛行自体は45年前にすでに米ソでなされた事ですし、仮に中国が日本のような最先端の科学衛星を打ち上げるなら数十年単位のスパンが必要と思われるわけですが、はっきり言って日本が今有人をやらないのは、まず人命に対するリスク意識の差でしょう。
他国のロケットに比べて日本のロケットの成功率は(H-II〜H-IIAシリーズがそれぞれ10機未満の開発初期段階というのを考慮に入れずとも)特に見劣りしているわけでもないのですが、衛星打ち上げですら1度や2度の失敗で宇宙開発自体の存在意義を問われるような風潮ですから、有人の開発に手を出す以前の問題です。 もちろん有人で打ち上げるからにはロケット自体の信頼性向上が前提になりますから、それこそ数を打ち上げて問題点をしらみ潰しにするのが(有人に限らず)宇宙開発のセオリーなわけです。 そういう意味では、これまでの失敗により明らかになった不具合は逐次改良されていくのでその時点で成功率が上がるとも言えます。 日本が中国に立ち遅れているというのは、まさにその「実績」についてであり、技術開発そのものはむしろ先んじていると言えます。 (勿論、企業や省庁等の枠組み的な問題は多々ありますが)
かつてスーパー301条などでジリ貧に追い込まれた日本の宇宙開発ですが、少なくとも「国産技術で宇宙開発ができる」という時点で既にそれは凄いことで、観測衛星などは日本だけでなく周辺国の役にも立つわけですから、技術を活用するという観点でこれらは積極的に推し進められるべきものだと思います。
それに、昨今の「理科離れ」なんかにも見た目にも分かりやすい宇宙開発のワクワク感は有効だと、自らの経験をもって言っておきたいw