開かれた新聞:委員会から 12、1月度 JR羽越線転覆事故の社説をめぐって [毎日]

└(散歩道
珍しいケースですが、毎日新聞が反省文を提出した模様。

12月27日朝刊社説中の「風の息づかいを感じていれば…」という記述に多くの批判が寄せられました。突風を予測せよというのは無理だという批判です。今回の事故とJR尼崎事故(05年4月)を同一視するのは乱暴だという批判もありました。

死者5人を出した悲惨な事故です。突風が原因だったとしても、不可抗力で済ますわけにはいかないのではないか、というのが私たちの問題意識でした。

マニュアル通りの運転が行われていたのかもしれません。しかし、結果的に安全を確保できませんでした。

「風の息づかい…」の文言は、マニュアルを超えて、何か危険を察知し事故を回避する手段はなかっただろうか、それを考えてみようという思いを込めたものでした。筆者に運転士を責める意図はなく、運行関係者すべてへの問いかけでした。

しかし、表現が情緒的過ぎる、合理的でないとの批判を多数いただきました。マニュアルをきちんと守ることが安全対策の基本だという指摘もありました。

思いがあまって感覚的な批判になったのは否定できません。大事なのは科学的検証の必要性だったと、批判を謙虚に受け止めます。また、JR尼崎事故とは性格が異なる点で異論はありません。混同したつもりはありませんが、まぎれのない表現に努めたいと思います。

お解りいただけたようです。 これからも良い記事をお届けください。